Page: 1/79   >>
パターソンの日常の中に非日常が存在する

JUGEMテーマ:映画

 

パターソンのような味わいのある映画が日本で公開されるのは

うれしいですね。ブロックバスターだけでなく、こういった、

言ってみればマイナーだけど、何となく心がほっこりする映画は

好きです。

 

 

ジム・ジャームッシュが、ニュージャージー州のパターソン市という

ところで暮らす、これまた街の名前と同じバス運転手の*Paterson"

ごくごく平凡な日々の、ある1週間を描いたドラマ。

 

そのバスの運転手役を演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズで、

黒装束にマスクをかぶりライトセーバーを操っていたアダム・ドライバー

なので、そのギャップが面白い。

 

パターソンは仕事が終わって家に帰ると、夕暮れ時には愛犬のマービンを

散歩がてら、行きつけのバーで1杯ビールを飲む。その間、ブルドックの

マービンは外でじっと待たされる。(まだ映画を観てない方は、ここ重要

なので覚えておいてくださいね。)

 

家には美しい、お菓子づくりに熱心な若妻ローラがいて、つつましくも

幸せな毎日を過ごしている。ローラを演じるのはイラン出身のゴルシフテ・

ファラハニ

 

と、ここまでは平平凡凡に見えるものの、1つだけ非凡な面があった。

それは、パターソンが詩人であったということ。彼は日常の何気ない

1コマ1コマを、まるで抒情詩のようにノートに記録していく。

 

でも、ある日、悲劇は起きるのでした。この辺りは映画を観てのお楽しみ。

最後の方で、以前にジャームッシュ監督作品に出演したことのある

永瀬正敏が、パターソンと出会う日本人詩人役になっているのがたまりません。

 

喧噪の毎日の中で過ごしている方には、一服の清涼剤になること間違いなしです。

 

 

 

 

| mikaeiga | 09:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハクソ―リッジで戦った崇高な兵士の心にあるものは?

JUGEMテーマ:映画

 

ハクソ―リッジ公開中ですね。もう観ましたか?

私はアメリカでDVDを借りて観ました。

この映画で、 アンドリュー・ガーフィールド は作品賞とともに、

アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

 

 

俳優としてそんなにレベルが高いとは思いませんが、敬虔な

クリスチャンが、戦場で肉体的なことよりも心の葛藤に悩む様子は、

少し心もとなげな彼に合っていたのかもわかりません。

「沈黙」はまだ観てないので、何とも言えませんが、

「ソーシャルネットワーク」「スパイダーマン」からは、

随分成長したのでしょう。

 

さて、この映画、" Hacksaw Ridge"は、沖縄戦終盤の非常に過酷な

状況での日米戦を描いています。中にはその描き方が残酷すぎる

というような批評もあるようですが、私が観た限り、爆破で手足が

もぎ取られ、内臓が露になるシーンなどは、作りすぎて逆に滑稽で

さえあります。

 

この映画のテーマは、主人公のドスが、アメリカに対する愛国心と、

キリスト教への信仰心との間で揺れ動きながらも、自分にできることは

何かということを模索し、許される範囲内で必死に人間としての戦いを

続けることであり、日本側とアメリカ側がどうのこうのといったような

次元で見る映画ではありません。

 

戦場で最後に物を言うのは気力です。その点、日本軍の粘り強さは

有名ですが、アメリカ兵の中にもこのような人物がいたことは特筆

すべきです。つい先日、沖縄戦終結の慰霊祭が行われていましたが、

今、他国の人がかかわって沖縄をゆがめている事実に心が痛みます。

 

もうこのような形の陸上戦が繰り返されることはありませんが、

違う形での戦争が止むことがないのは悲しい事実です。

政治利用するのではなく、本当にあったことだけを正しく後世に

伝えていくことが望まれます。

| mikaeiga | 10:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
美女と野獣のフランス版も見る価値あり

JUGEMテーマ:映画

 

美女と野獣は大ヒット中ですが、3年前に作られた

フランス版も見比べてみてはいかがでしょうか?

 

 

こちらのヒロインは、フレンチのレア・セドゥ。彼女を

初めて観たのは、その前年に作られた、「アデル、ブルーは

熱い色」でした。この役はかなり毛色の違った役どころで、

ここから入った私は、その後の彼女の映画を観るとき、

かなりのギャップを感じていました。

 

今回は全く正反対の、愛らしい女の子の役。一方、野獣役の

ヴァンサン・カッセルのアメリカ映画で記憶に残っているのは、

2010年の「ブラック・スワン」ですね。

 

この元王子がどうして野獣に変えられてしまったかという

設定は、エマ・ワトソン"Beauty and the Beast"とは少し

違っていますが、どちらも天の神様に試されていたという点では、

同じと言えるでしょう。

 

人間は物質界に住んでいるので、やはり目に見える表面的な

ことで判断しがちなのは、致し方ないのかもわかりません。

私も実は面食いですから。

 

ポイントとなる薔薇の使い方にも少し違いあります。

フランス版では、そもそも薔薇を娘の要望に従ってもぎ取って

しまったことに問題の発端があるのですが、アメリカ版では、

命の灯のように扱われていますね。

 

私が一番かわいいと思ったのは、王子以外にも召使や周りの

物まで彫像とかに変えられてしまう中で、フランス版では、

狩りに使っていたビーグルが変身している妖精?たちです。

 

ラブストーリーという点では、アメリカ版の方が心の移り

変わりが繊細に描かれているので、ヒットする所以でもある

のだと思いますが、それぞれに味わいはあります。

 

 

 

 

 

| mikaeiga | 14:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
ライオン:25年目のただいまに見るハイテクの勝利

JUGEMテーマ:映画

 

ライオンというタイトルの意味は映画の最後に出てきますが、

成人してからの主役を演じたデヴ・パテルの髪の毛って、

まるでライオンの鬣のようでした。

 

それにしても、あの5歳の子役、サニー・パワールのかわいいこと!

これからどんな風に成長していくのか、とても楽しみです。

 

 

さて、この「25年目のただいま」の原作となった

"A Long Way Home" は何か国語にも訳され、世界で話題と

なりました。こんな話が実際に起こりうるのも、グーグル様の

おかげですね。

 

現代のハイテク機能がなければ、小さい頃のうろ覚えの記憶から

遠く海を隔てた国の、しかもほぼ未開発地域の生家を探し出す

なんてことはできなかったでしょう。

 

その本人の役を、あの「スラムドッグ$ミリオネア」で一躍有名

になった、インドの血を引く俳優が演じたことにも、無数の技術者を

アメリカに輸出しているインドを強調するものであったように思います。

また、オーストラリアの里親も、二コール・キッドマンという

オッシー女優が演じたことも、キャスティング効果があったのでは。

 

でも、インドって、やはり都会と田舎とでは暮らし向きが全然違うし、

貧富の差が激しいから、表には出ないところで人身売買などの危険な

取引が行われているのでしょうね。

 

子供ながらに感を働かせて逃げ去ったからこそ、サルーは生き延びる

ことができたんですよね。今でも、俗にいう、橋の下で暮らす

ストリート・キッズがどれくらいいるのかと思うと、心が痛みます。

 

邦題につけられたタイトルの「ただいま」って、英語の"I am home."

より、やっぱりぐ〜んと胸に響きます。

| mikaeiga | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
マンチェスター・バイ・ザ・シーでケイシー・アフレックが脚光を浴びる

JUGEMテーマ:映画

 

マンチェスター・バイ・ザ・シーをDVDで観ました。

 


ケイシー・アフレックというと、どちらかと言えば、これまで

兄のベン・アフレックの陰に隠れて今一脚光を浴びることが

なかったように思います。今回は、ミッシェル・ウィリアムズ

と組んで、両方ともアカデミー賞にノミネートされる大作となり、

第89回アカデミー賞では、見事に主演男優賞の座を射止めました。

 

マサチューセッツ州ボストンでプラマーの仕事をして一人暮らしを

していたリーには暗い過去があったのです。慕っていたフィッシャー

マンの兄が亡くなったことで、再び故郷の海岸沿いの町に戻ることに

なりました。兄が残した16歳の息子の貢献になるために。

 

この思春期のティーン・エイジャーであるパトリックを演じた

ルーカス・ヘッジズも、アカデミー賞にノミネートされていましたね。

この作品、原題そのままの “Manchester by the Sea”は、作品賞・

監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞と、実に

主要6部門でノミネートされていました。実兄とともに友人関係に

あるマット・デイモンがプロデューサーとなり、彼を抜擢したので、

アカデミー賞の受賞スピーチでは彼へのお礼も忘れませんでした。

 

自分の過失で子供をなくした親の気持ちは到底図ることはできません。

何らかの形でその罪を償おうとしても、一生癒えることのない傷。

そんな心の痛手を才能あふれるキャストが見事に演じていた映画でした。

 

 

 

 

| mikaeiga | 09:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

ブログランキング

にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ

Entry

映画鑑賞

ショッピング


人気のタグ

  • SEOブログパーツ

Profile

Search

Category

Link

Archives

Comment

Trackback

Sponsored Links

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode
}