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パターソンの日常の中に非日常が存在する

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パターソンのような味わいのある映画が日本で公開されるのは

うれしいですね。ブロックバスターだけでなく、こういった、

言ってみればマイナーだけど、何となく心がほっこりする映画は

好きです。

 

 

ジム・ジャームッシュが、ニュージャージー州のパターソン市という

ところで暮らす、これまた街の名前と同じバス運転手の*Paterson"

ごくごく平凡な日々の、ある1週間を描いたドラマ。

 

そのバスの運転手役を演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズで、

黒装束にマスクをかぶりライトセーバーを操っていたアダム・ドライバー

なので、そのギャップが面白い。

 

パターソンは仕事が終わって家に帰ると、夕暮れ時には愛犬のマービンを

散歩がてら、行きつけのバーで1杯ビールを飲む。その間、ブルドックの

マービンは外でじっと待たされる。(まだ映画を観てない方は、ここ重要

なので覚えておいてくださいね。)

 

家には美しい、お菓子づくりに熱心な若妻ローラがいて、つつましくも

幸せな毎日を過ごしている。ローラを演じるのはイラン出身のゴルシフテ・

ファラハニ

 

と、ここまでは平平凡凡に見えるものの、1つだけ非凡な面があった。

それは、パターソンが詩人であったということ。彼は日常の何気ない

1コマ1コマを、まるで抒情詩のようにノートに記録していく。

 

でも、ある日、悲劇は起きるのでした。この辺りは映画を観てのお楽しみ。

最後の方で、以前にジャームッシュ監督作品に出演したことのある

永瀬正敏が、パターソンと出会う日本人詩人役になっているのがたまりません。

 

喧噪の毎日の中で過ごしている方には、一服の清涼剤になること間違いなしです。

 

 

 

 

| mikaeiga | 09:19 | comments(1) | trackbacks(0) |
マンチェスター・バイ・ザ・シーでケイシー・アフレックが脚光を浴びる

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マンチェスター・バイ・ザ・シーをDVDで観ました。

 


ケイシー・アフレックというと、どちらかと言えば、これまで

兄のベン・アフレックの陰に隠れて今一脚光を浴びることが

なかったように思います。今回は、ミッシェル・ウィリアムズ

と組んで、両方ともアカデミー賞にノミネートされる大作となり、

第89回アカデミー賞では、見事に主演男優賞の座を射止めました。

 

マサチューセッツ州ボストンでプラマーの仕事をして一人暮らしを

していたリーには暗い過去があったのです。慕っていたフィッシャー

マンの兄が亡くなったことで、再び故郷の海岸沿いの町に戻ることに

なりました。兄が残した16歳の息子の貢献になるために。

 

この思春期のティーン・エイジャーであるパトリックを演じた

ルーカス・ヘッジズも、アカデミー賞にノミネートされていましたね。

この作品、原題そのままの “Manchester by the Sea”は、作品賞・

監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞と、実に

主要6部門でノミネートされていました。実兄とともに友人関係に

あるマット・デイモンがプロデューサーとなり、彼を抜擢したので、

アカデミー賞の受賞スピーチでは彼へのお礼も忘れませんでした。

 

自分の過失で子供をなくした親の気持ちは到底図ることはできません。

何らかの形でその罪を償おうとしても、一生癒えることのない傷。

そんな心の痛手を才能あふれるキャストが見事に演じていた映画でした。

 

 

 

 

| mikaeiga | 09:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
「アリスのままで」はかなり現実的描写
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「アリスのままで」ジュリアン・ムーアアカデミー賞主演女優賞を取りましたが、
値打ちのある作品です。この(若年性)アルツハイマーの問題は、現実的に日々
患者が増えている状況で、今後家族が社会がどうやって受け入れていくのか、
かなりシビアな課題と言えるでしょう。



主人公のアリスは、コロンビア大学の言語学教授という設定。つまり知的な職業に
付くものが50歳という働き盛りの時にアルツハイマーにかかるんですね。
ある日、スピーチの最中に言葉が出てこなくなったり、いつも慣れているはずの
ジョギングの途中で道がわからなくなったりと。こんな症状が突然出てくれば、
恐怖でしょうね。

でも、アルツハイマーというのは、知的な人がかかりやすいそうです。確かに、
アメリカ元大統領のレーガンも、イギリス元首相のサッチャーも、引退後この
病気に襲われました。

中でもとても悲しかったシーンは、アリスがお手洗いに行きたくて、その場所を
探しきれずにもらしてしまう場面。アレック・ボールドウィン演ずる夫のジョンは
妻を温かくケアしました。将来もし自分がああなったらどうしようと考えてしまい
ました。

この病気の怖い所は遺伝するということです。病気を発症したことが分かった
アリスは子供たちに検査をするよう促します。すると、よりによって妊娠していた
長女のアナ(ケイト・ボスワース)が遺伝子を持っていることがわかるんですね。

後半、症状が進んでいって、誰かが常に傍にいないといけなくなった時、これまで
母との関係があまりよくなかった次女のリディア(クリステン・スチュワート)が
引っ越してきます。この映画でクリステンは意外にシリアスな役を演じています。

最後の方で、アリスが自分の子供たちの誕生日も把握できなくなった時に、彼女が
用意していた行動をとるのですが、この辺りはネタバレになるので観てのお楽しみ。

この映画を観て思ったことですが、もしどうしても病気にならないといけなかった
としたら、私は癌になる方がましだと思いました。
| mikaeiga | 11:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
ボーイフッド:6才のボクが大人になるまでを観て
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6才のボクが大人になるまで」は、リチャード・リンクレイター監督
そのスタッフとキャストが12年かけて製作した、少年の成長物語。



リンクレイター監督と言えば、やはり、イーサン・ホーク, ジュリー デルピー共演の
恋と愛の三部作が思い出される。最初の"Before Sunrise"
恋人までの距離(ディスタンス)」
が、1995年で、その続編"Before Sunset"が2004年。そして、2002年に、
「ボーイフッド」の製作が始まり、12年かけて完成した。先に、三部作の最後
"Before Midnight"が2013年に仕上がり、こちらは合計18年間の月日が流れている。

この間に、イーサン・ホークは、劇中のキャラクターは別にして、いいお父さん役が
演じられるようになった。今回の相手役、
パトリシア・アークエットも、実際の人生を
半ばオーバーラップさせながら、今に生きる様々な苦悩を抱えた女性の役を熱演していた。

少年役の
エラー・コルトレーンの幼顔が、次第に成熟していく様子が、まるで花が開く
様子を高速カメラでとらえたように、変化していくのを見ていると、3時間弱はあっと
いう間に過ぎた感じがする。この主人公の姉の役は、監督の実の娘である、ローレライ・
リンクレイター
が演じていた。

”Boyhood"には脚本があってないようで、毎年共演者が夏に集まると、お互いの過去1年の
人生を振り返り、本当の家族のように実生活で経験したことを反映させた映画作りをして
いったのだ。リンクレイター監督がゴールデン・グローブの監督賞を獲得したのは十分納得
できる。ちなみに監督は、ベルリン国際映画祭でも監督賞を受賞した。

こういう何年もかけて映画を作っていくものの中で、イギリスのドキュメンタリー映画に、
7アップから始まって、この前56アップまで撮影された作品がある。キャストの14人の
子供たちが7歳の頃から撮り始め、7年ごとに公開される映画だが、私の生まれ年に合わせて
撮影されて入るので、毎回観ている。(あっ、年がバレタ。)登場人物の背景は様々で、
これは、単なる人生録というよりは、その時々の社会現象を記したヒストリーだ。

ボーイフッドは、一家族に焦点を合わせたドラマになっているが、この12年間、全ての
キャストが故障なく通しで撮り続けられて、本当によかったと思う。
一人息子の子育てを
終えた私には、ほろ苦い映画でもあった。
 

 
| mikaeiga | 11:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ウォールフラワー」は、プロムの時期にタイムリーな映画
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  「ウォールフラワー」は、今アメリカの各地で行われているプロムの時期に観るのに、とてもタイムリーな映画です。「壁の花」って、普通とりこぼれた女の子を想像してしまいますが、男子が草食化している日本だけではなく、アメリカでもやっぱり、友だちもなくひっそりと身を隠すようにしている男の子は少なくないようです。



”Perks of Being a Wallflower"の舞台はピッツバーグの郊外。時は今から約20年ほど前。ローガン・ラーマン演ずる主人公のチャーリーは、とても内気な高校生。勉強はできるけど、友だちはいない。ダンスパーティーではいつも壁の花。でもある時上級生のグループが、チャーリーを輪の中に入れてくれ、友情が芽生えて、楽しい高校生活になる。

ただそれだけなら、特に面白くもないハッピーエンドストーリーですが、友情を深めると同時に、亀裂もはいり、薬物使用や同性愛、近親相姦や自殺など、幅広いテーマも絡めながら、思春期に悩みながら成長していくティーンの姿が描かれていて、とても見応えのある映画でした。

また、時代背景が少し遡ることから、ストーリーを追う中で、昔懐かしい映画やテレビが話題に登ることも、楽しい要因でした。例えば、「ロッキー・ホラーショー」や「卒業」、「サタデーナイト・フィーバー」など。

GLAAD(The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation「中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟」)主催のメディア賞では、最優秀映画賞を受賞しており、チャーリーが一目惚れするサムの役を演じたエマ・ワトソンも好演していました。また、チャーリーの文学の才能をすぐに見抜いた英語の先生役のポール・ラッドも素敵でした。

| mikaeiga | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
「1枚のめぐり逢い」でザック・エフロンにまた逢えた
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「1枚のめぐり逢い」ザック・エフロン主演の純愛物語。「ニューイヤーズ・イブ」は、オールキャスト映画だったので、出番があまりたくさんはなかったので、次の作品を楽しみにしていました。原題は、”The Lucky One”。どうしてラッキーなのかというと、戦場で戦友が命を失ったのに、自分は助かったから。

戦争に行って、体が傷つき、不自由な体になって帰ってくることも不幸ですが、それ以上に精神的にダメージを受け、帰ってきても普通の生活に戻れない元兵士はたくさんいます。この映画でZac Efronは、同じ仲間のお陰で、ほんの一瞬の違いで爆破から免れ、命をとりとめます。その時彼が持っていた写真には、美しい愛する妹が写っていました。

その写真を形見に持ち帰り、どうしてもその写真を本人の元へ届けようとします。苦労してやっと見つけたのに、事情を言い出せず、ズルズルと雇用者と使用人の関係に。そして次第に愛情が芽生えるのですが、横恋慕をしようとする元亭主が邪魔をします。

戦争は、いろんな形で人々を傷つけます。中には必要悪だという人もいますが、その犠牲の大きさを考えると、やはり根絶して欲しいですね。

| mikaeiga | 08:50 | comments(1) | trackbacks(0) |
「別離」は現代の問題を数多く含んだ家族映画
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「別離」は現代の問題を数多く含んだ家族映画です。ベルリン国際映画祭で、最高賞及び、男優賞、女優賞の、史上初の三冠に輝いた、イラン製作の人間ドラマ。これから益々増える、要介護老人の問題が、次世代の夫婦に重くのしかかってくるのです。



”Separation"という原題が示すように、夫婦の離婚訴訟で映画は始まります。一人娘の将来を考える夫婦が国外移住を考えたところまではよかったものの、いざ移住の許可が下りるようになって問題になったのは、主人ナデル(ペイマン・モアディ)の父親がアルツハイマーになって一人で置いておけなくなったことです。

妻のシミン(レイラ・ハタミ)は離婚を決意するも、夫は娘を連れて行くことを認めないため、実家に帰ることになります。離婚に子供が絡むと事は複雑になります。父親の世話と家事をするものがいなくなった家では、当然手伝いが必要になり、家政婦を雇うのですが、イラン映画とあって、家政婦は失禁した老人の体に触れて世話をすることが宗教上できないと苦悩します。

それでも何とか続けるものの、ある日老人はふらふらと一人で街に出てまた問題が起きるのです。そこで起きたことは映画の最後までわからず、一方で主人と口論になった家政婦は突き飛ばされた形で転げ、流産するはめに。今度は、離婚訴訟の他に、胎児の殺人罪で訴えられるのです。

このヒロインを演じるLeila Hatamiは、どことなく、イザベラ・ロッセリーニを思い出させる、彫りの深い顔をした美人女優ですが、今後高齢者の数人に一人が認知症を患うであろうと言われる現代、離婚の際の子供の監督権も含めて、とても現実に即した話題をかかえたテーマになっていて、見ごたえがありました。


| mikaeiga | 12:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー」はあまりにも切ない
JUGEMテーマ:映画

「ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー」はあまりにも切ない恋愛映画。こんな映画を描けるのはやっぱり女性監督ならではの気がします。アカデミー賞で3部門ノミネートされた映画「17歳の肖像」を監督したデンマークのロネ・シェルフィグ



”One Day"という特別な日は7月15日。1988年のその日は大学の卒業式でした。アン・ハサウェイが演じる、生真面目な女子学生エマは、ジム・スタージェス演じる、自由気ままなデクスターと初めて知り合うのですが、恋愛関係には発展せずじまい。

でもお互いに何となく気になる二人は、遠く離れて別の人生を歩んでいても、悩んだときには電話をかけ相談する、いい友人関係を保ちます。でもけんかもし、もうおしまいかと思うと、またお互いを必要とする時が来るのです。そしてまた運命の日、7月15日が訪れます。

学生時代からすると、10大の終わりから、40代の初めまでをカバーする23年間。時代はといえば、バブルのはじけた1980年代の終わりから、21世紀の始まりまで。その間、若者から本当の大人へと成熟していく二人。髪形や服装だけでは表現しきれない部分を、演技で見せるAnne Hathawayの女優としての幅の広さを感じる映画です。

| mikaeiga | 13:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
「私が生きる肌」にはぞくっとするような秘話が隠されている
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「私が生きる肌」にはぞくっとするような秘話が隠されています。ドラマというよりはサイコスリラー。どんなストーリーかもよく知らず、ただアントニオ・バンデラスが主演なので観てみようと思ったら、衝撃の展開になってびっくり。



原題は、スペイン語では、”La Piel Que Habito”。英語では、”The Skin I Live in”で、今回は邦題も直訳されてますね。Antonio Banderasが演じる凄腕の形成外科医ロベルは、最愛の妻を自動車事故でなくします。その妻を再現しようと、大やけどを負っても全身の皮膚が再生できるような研究にいそしむのです。

でも問題は、それをどうやって有効活用するのか。当然ながら、生身の人間モルモットがいるわけですね。映画は初めから、遠くから見れば裸のようにも見える、全身肌色のボディスーツを身にまとった美女ベラ
エレナ・アナヤがガラスの向こうの、さも無菌室にいるような空間で生活しているところを映し出します。

外科医が目指している完璧な肌が、ベラの体の上でどんどん完成していくのです。Elena Anaya と言えば、以前には”Talk to Her”を観た記憶がありますが、今回はより一層洗練された美女の役。大写しになっても絶えられる肌の持ち主なんでしょうが、この映画を観てから最近大型のハイデフィニションテレビを購入したので、もう一度借りてみてみたい気がします。と言うのもこのテレビで見れば、どんなにきれいだと思っていた女優でも、そのメイクの下のそばかすまで見えてしまうからです。

さて、その美女と外科医の間には一体どんな契約が交わされていたのか・・・。それは観てのお楽しみですね。それにしても、人類はこれまでにも、どうしてもかなえたい強い願いを持って、宇宙旅行も可能にしてきたわけだから、一個人の願望が世紀の技術革新を生み出す原動力になることは納得がいきます。

ゴールデングローブ賞では外国語映画部門ノミネートされた映画です。

| mikaeiga | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ファミリー・ツリー」は家族の絆を問い直す味わいのある映画
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「ファミリー・ツリー」は家族の絆を問い直す味わいのある映画です。アカデミー賞では、作品賞やジョージ・クルーニーの主演男優賞を始め5部門でノミネートされた結果、脚色脚本賞を受賞しています。



「ファミリー・ツリー」とは家系図のことですが、この映画の原題は、"Descendants"。つまり、「子孫」という意味ですね。主人公の弁護士マット・キングを演じるジョージ・クルーニーは、仕事に明け暮れる毎日で、二人の娘と妻がいながら、家族との交流は殆どなし。ところがある日、妻エリザベスがボート事故にあい、意識不明の重体。

反抗期のティーンの長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)と10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)どちらも情緒不安定。そもそもこれまで父親として真正面から娘たちを見てこなかったつけがここにきて表面化することになります。長女は母に対する不信感から、事故のショックを受けている父に、母の浮気のことをばらすことになり、事態はより複雑に。

舞台はハワイですが、マットは親族の代表として、カウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地の売却問題も抱えていて、そこに不動産業を営む、妻の浮気相手が絡んでくるのです。この親族が所有する土地をリゾート化しようとする動きがある中で、マットは守らなければならないものの存在に気がつきます。

George Clooneyの演技もさることながら、長女役を演じたShailene Woodleyが、これまで家族と緊密な関わりを持ってこなかった父を非難する場面などで熱演していて、ゴールデングローブ賞ではドラマ部門の助演女優賞にノミネートされていました。

雄大なハワイの自然を背景に、家族とは何か、人生において大切なことは何かを問い直す味わい深い映画です。

| mikaeiga | 12:45 | comments(0) | trackbacks(0) |

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