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アカデミー賞も90回目を迎えたのですね。
その大きな節目を記念してか、授賞式内でのパフォーマンスに、
MCのキンメル以下数名の俳優たちが、その昔セレモニーに
使っていた、通りの向かいにある劇場で式の様子を観ている
観客たちを、電撃訪問するシーンがありました。
photo was taken by John Binder (from Breitbart news)
全く予告なしのスターたちの登場に会場が沸き立っていましたね。
私もあそこにいたかったな。でも、もっといたかったのは、
やっぱりレッドカーペット前にある観客席。
あそこで一度きらびやかな衣装を身にまとった女優さんたちを
一度見てみたいですね。
さて、以下に今年の主な受賞者の一覧を載せます。
作品賞:シェイプ・オブ・ウォーター
監督賞:シェイプ・オブ・ウォーターのギレルモ・デル・トロ
主演女優賞:スリー・ビルボードのフランシス・マクドーマンド
主演男優賞:ウィンストン・チャーチルのゲイリー・オールドマン
助演女優賞:アイ、トーニャ のアリソン・ジャネイ
助演男優賞:スリー・ビルボードのサム・ロックウェル
脚本賞:ゲット・アウトのジョーダン・ピール
脚色賞:君の名前で僕を呼んでのジェームズ・アイヴォリー
撮影賞:ブレードランナー 2049のロジャー・ディーキンス
外国語映画賞:ナチュラル・ウーマン(チリ)
衣装デザイン賞:ファントム・スレッドのマーク・ブリッジス
メイク・ヘアスタイリング賞:ウィンストン・チャーチルの辻一弘
とデヴィッド・マリノウスキーとルーシー・シビック
昨年のベスト作品賞発表のときには、ズッコケがあったので、
今年は気持ちを引き締めて、仕切り直しということで、
また往年のペア、フェイ・ダナウェイとウォーレン・ビーティーが
出てきました。今回は見事に1回で決めました!
久々のファンタジーロマンス映画、「シェイプ・オブ・ウォーター」。
心がほっこりする作品でした。私は、「スリービルボード」を
押していましたが、フランシス・マクド―マンドの主演女優賞と、
サム・ロックウェルの助演男優賞が決まったので納得です。
衣装の面では、マーゴット・ロビーの白いドレスもかわいかったし、
ルピタ・ニョンゴやジェニファー・ローレンスのメタリック・ドレスも
素敵でしたが、「アイ・トーニャ」で助演女優賞を取った、八頭身の
アリソン・ジャネイの真っ赤なドレスが群を抜いていたように思います。
同年代の彼女が、あれだけのスタイルを保持しているのは、
女優さんとは言え、尊敬に値します。
でも、一番うれしかったのは、やはり日本人のメイクアップ・アー
ティストの受賞でした。「ダーケスト・アワー」のゲイリー・オー
ルドマンは主演男優賞を取りましたが、辻一弘さんのメイクアップが
なければ、あのチャーチルは再現できなかったのではないかと思います。
日本人初のメイクアップ受賞、本当におめでとうございます。
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アカデミー賞授賞式見ましたか?
見てなくても、多分あの騒ぎはニュースで聞かれましたよね。
ウォーレン・ビーティーも封筒を開けたときにおかしいと
思ったみたいで、思わず隣のフェイ・ダナウェイに渡したん
ですよね。ここでもよく見れば、エマ・ストーンの名前が
あったのだから、やっぱりおかしいと気がつくべきでした。
もちろん間違った封筒を渡した人が一番の責任者なんだけど、
もう少し若いプレゼンターだったら、頭の回転が速かった
んじゃないかなと思う次第です。
昨年のミスユニバースの世界大会でも似たようなことが
ありましたよね。一度違う人に王冠をかぶせてから、
実は別の人が選ばれていたという顛末。
今回も、ラ・ラ・ランドのプロデューサーが受賞スピーチ
を行っている途中で発覚しているから、何ともお粗末です。
もう、ここは紳士的に、本当の受賞者を祝福するしかない
ですよね。本命の映画がアナウンスされたために、誰も
疑わなかったことも落とし穴でした。でもこういう時の
人間の感情って、本当にローラーコースターのようだと
思います。当事者の方々、本当に神経疲労、お疲れさまでした。
さてさて、とんだハプニングでしたが、一応以下に今回の
主な受賞者及び作品を挙げておきます。
作品賞:「ムーンライト」
監督賞:デイミアン・チャゼル「ラ・ラ・ランド」
主演男優賞:ケイシー・アフレック「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
主演女優賞:エマ・ストーン「ラ・ラ・ランド」
助演男優賞:マハーシャラ・アリ「ムーンライト」
助演女優賞:ビオラ・デイビス「フェンス」
脚本賞:「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
脚色賞:「ムーンライト」
美術賞:「ラ・ラ・ランド」
撮影賞:「ラ・ラ・ランド」
編集賞:「ハクソ―・リッジ」
音響編集賞:「メッセージ」
録音賞:「ハクソ―・リッジ」
作曲賞:「ラ・ラ・ランド」
主題歌賞:"City of Stars"「ラ・ラ・ランド」
長編アニメーション賞:「ズートピア」
外国語映画賞:「セールスマン」
以上で、やっぱり「ラ・ラ・ランド」は14部門での
ノミネートのうち、6部門で最多受賞となりました。
「ハクソ―・リッジ」はアメリカ政府から最高の栄誉を
もらった勇敢な兵士の物語ですが、沖縄戦における
描写の中に日本兵の卑怯なやり口が1シーンあったのと、
ビジュアル的に現実味に欠ける描写が多かったです。
上記に挙がっている作品でまだ私が観てないのは、
「ムーンライト」と「フェンス」と「セールスマン」。
そのうち、DVDが出たら観ようと思っています。
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アカデミー賞第88回授賞式が行われましたが、今年はブラックアウトが
テーマでしたね。昨年に引き続き、演技部門で黒人俳優が一人もノミネート
されなかったため、会場の外ではプロテストが続いていました。
ノミネートが発表されてからも、スパイク・リー監督をはじめ、有名な黒人俳優が
アカデミー賞授賞式のボイコットを決めたため、司会のクリス・ロックも周りから
圧力を受けたようですが、逆に司会者の特権、オープニングのモノローグで、
思いっきりジョークを交えながら黒人の立場に立った主張を繰り返していました。
皮きりに彼が言った言葉は、別名「ホワイトピープルズ・チョイス・アワード」。
これはアメリカでファン投票による芸能界の人気コンテストに絡めて言ったもので、
プレゼンターを紹介するときにも、エミリー・ブラントとシャーリーズ・セロンの
登場のときには、アカデミーも幅広い人種を採用していますと前置きしてから、
白人と、より白人のという形容詞で表現して、笑いを誘っていました。
でも、ちょっとシリアスだったのは、アカデミー賞が白人寄りだったのは今に
始まったことではなく、昔も黒人のノミネートは限られていた。でも、当時は、
だれが何の賞を受賞するとかいうことよりも、もっと深刻な黒人差別問題が
あったから、誰も話題にもしなかったんだと言っていました。
確かにそうですね。今回、ベスト作品に、ジャーナリストたちがカトリック教会
牧師の闇を暴いた「スポットライト」が、他のお金をかけたスペクタクル映画を
押しのけて選ばれたのも非常に意義のあることだったと思います。
主演男優賞と主演女優賞はゴールデン・グローブと同じ、レオナルド・ディカプリオ
とブリー・ラーソンがそれぞれ受賞し、監督賞は、昨年の「バードマン」に続いて
「蘇りし者」のアレハンドロ・イニャリトゥ監督が手にしましたね。技術部門は、
マッドマックスの天下でした。
助演男優賞は、「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライアンス。舞台出身の
演技派でした。助演女優賞は、お花が咲いたようなドレスを身にまとった
アリシア・ ビカンダ―。
「エクスマキナ」は観たのですが、受賞作の「リリーの全て」は まだ観てないので、
これから観ることにします。
アカデミー賞第87回授賞式が、雨の中行われました。
レッドカーペットに濡れて入ってきたゲストには、ピンクのタオルが
配られたようです。今年は白いドレスが人気がありました。
そのわけは、誰かが勝率がいいと言ったとか。
それにしても、レディー・ガガのイメージ変わりましたね。
さて、以下に主な受賞者「作品」リストを挙げます。
ベスト作品:「バードマン」
監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バードマン」
主演男優賞: エディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」
主演女優賞: ジュリアン・ムーア「アリスのままで」
助演男優賞: J.K.シモンズ「ウィップラッシュ」
助演女優賞: パトリシア・アークエット「6才のボクが、大人になるまで」
オリジナルソング賞: グローリー「セルマ」
外国映画作品賞: 「イーダ」
アニメ作品賞: 「ベイマックス」
アニメでは、日本の「かぐや姫」は残念でしたが、もともと有力候補の
「ヒックとドラゴン2」も受賞できなかったので、仕方ありません。
オリジナルソング賞ノミネート作品最後に紹介された「グローリー」を歌い
終わった時には、ゲストも総立ちになり、舞台の上でも、映画の行進を
再現すべく大人数が立っていたので、この直後の受賞が際立っていました。
全体としては、上記のリストには挙げていませんが、技術関係の4部門で
受賞した「グランド・ブダペスト・ホテル」と、作品賞・監督賞をはじめ、
メジャーを含む4部門で受賞した「バードマン」の勝利でした。
個人的には、上記2作品ともあまり心に響かなかったのですが、今年は
作品賞にノミネートされた8作品の全てが、何らかの賞を受賞できたことは
よかったと思います。
やはり、それぞれの作品は、観客の受けがいいとか悪いとかに関係なく、
製作にかかわった人たちの信念や、その背景にある人たちの想いが
込められて丹精に作られたものなので、その努力が何らかの形で報われた
ことで、また今後の励みになるでしょう。
また、今年の特徴としては、受賞スピーチが、個人的なものにとどまらず、
この業界や社会に対するメッセージが込められたものが多かったですね。
受賞作品の中でまだ観ていないものが数点あるので、これからビデオを
待って、また鑑賞していきます。
アカデミー賞第86回授賞式の司会は、今回2回目となる人気の女性コメディアンのエレン・デジェネレスでした。特に癖もなく、あまり辛辣な冗談は控えて、無事にこなした感じです。今回特別な演出があったのは、ピザの配達でしょうね。出席者のノミネート候補者たちにお腹はすいてないかと聞き、本当に会場にピザ屋さんが持ってきたので驚き、それをまた極上のドレスに身をまとったスターたちが座席でぱくついている様子は前代未聞。さて結果の方はと言うと、主だったものを以下に挙げてみます。
作品賞: 「それでも夜は明ける」
監督賞: アルフォンソ・キュアロン「ゼロ・グラビティ」
主演男優賞: マシュー・マコノヒー「ダラス・バイヤーズクラブ」
主演女優賞: ケイト・ブランシェット「ブルー・ジャスミン」
助演男優賞: ジャレッド・レトー「ダラス・バイヤーズクラブ」
助演女優賞: ルピタ・ニョンゴ「それでも夜は明ける」
脚本賞: 「世界で一つの彼女」
脚色賞: 「それでも夜は明ける」
視覚効果賞: 「ゼロ・グラビティ」
美術賞: 「華麗なるギャッツビー」
撮影賞: 「ゼロ・グラビティ」
衣装デザイン賞:「華麗なるギャッツビー」
編集賞: 「ゼロ・グラビティ」
音響編集賞: 「ゼロ・グラビティ」
録音賞: 「ゼロ・グラビティ」
作曲賞: 「ゼロ・グラビティ」
主題歌賞: "Let It Go"「アナと雪の女王」
外国語映画賞: 「追憶のローマ」(イタリア)
メイクアップ&ヘアスタイル賞:「ダラス・バイヤーズクラブ」
下馬評では、「ゼロ・グラビティ」「それでも夜は明ける」「アメリカン・ハッスル」の三つ巴の戦いと思われましたが、今年度のアカデミー賞を制したのは、受賞の数では「ゼロ・グラビティ」。その中身を見るとほぼ技術関係を制覇しています。でも、作品賞には、アメリカの過去の奴隷問題を描いた"12 Years a Slave"が受賞。"American Hustle"は手ぶらに終わりました。アカデミー賞っていつもコメディーにはつれないんですよね。
「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックイーン監督がスピーチの直後、舞台で飛び跳ねて、その喜びをかみしめていましたね。奴隷問題は決して過去の問題ではなく、今も世界で2千万を超える人々が奴隷状態でいることを訴えていました。この映画で助演女優賞を取ったルピタ・ニョンゴは、エール大学の演劇大学院を卒業していたんですね。メリル・ストリープは彼女の先輩にあたります。急に賢く見えてきました。
「ゼロ・グラビティ」は5年の歳月をかけて作ったを言われ、今回メキシコ系監督が受賞したのは初めてのことだそうです。アルフォンソ・キュアロン監督は授賞の際、この製作中に私の頭は白くなったと言っていました。「ダラス・バイヤーズクラブ」で主演と助演のダブル受賞に輝いた二人、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトーはなくした体重を回復したのでしょうか?
第86回アカデミー賞授賞式では、これまでのようにベスト作品を一作品ずつ紹介するのではなく、9作品を3つに分けて、効率よく紹介していました。そのせいでしょうか、今回受賞者の中には長いスピーチをした人もいたように思いましたが、誰も例の音楽でカットされた人はいませんでしたよね?
授賞曲はさすがに1曲ずつ歌う機会があり、その度にスタンディング・オベーションで拍手喝さいを浴びていました。でも一番心に響いたのは、今回もこの1年で亡くなった演劇人たちを忍ぶために、ベット・ミドラーが歌った、"Wind Beneath My Wings"でした。
アカデミー賞第85回授賞式が行われました。司会のセス・マクファーレンは、まあそこそこにやっていたと思います。この前あったゴールデン・グローブ賞授賞式の時に、サタデーナイトライブのゴールデンコンビである、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーがよくやっていたので、かなりのプレッシャーがあったのではないでしょうか。ただ、あのスタートレックのカーク船長のビデオ参加はイマイチだったような気がします。チャニング・テイタムとシャーリーズ・セロンのダンスシーンは素敵でした。以下に主な受賞者リストを挙げます。
作品賞: 「アルゴ」
監督賞: アン・リー 「ライフ・オブ・パイ」
主演男優賞: ダニエル・デイ=ルイス 「リンカーン」
主演女優賞: ジェニファー・ローレンス 「世界に一つのプレイブック」
助演男優賞: クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ繋がれざる者」
助演女優賞: アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」
外国映画作品賞: 「愛、アムール」
オリジナルソング賞: 「スカイフォール」
数の多さから言うと、「ライフ・オブ・パイ」が監督賞をはじめ、撮影賞、視覚効果賞、作曲賞の4つを取り、「アルゴ」が作品賞の他、編集賞と脚色賞の3つを取り、互角の勝負でした。でも、この監督賞にはちょっと疑問が残りますね。そもそも「アルゴ」を監督したベン・アフレックがノミネートもされていない事実を、司会のSeth MacFarlaneがオープニング・スピーチで揶揄していましたが。
主演男優賞は誰もが納得するところ。彼は「リンカーン」になりきっていました。Daniel Day-Lewisにとって今回の受賞は3回目となり、過去にオスカーを3回以上受賞した俳優の6番目になるそうです。ちなみに先の5人はというと、メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソン、イングリッド・バーグマン、ウォルター・ブレナンがそれぞれ3回で、キャサリン・ヘップバーンが最多の4回受賞です。
主演女優賞に輝いた、Jennifer Lawrenceは、歴代2番めに若い受賞者で、逆に今回外国映画作品賞を受賞した「愛、アムール」に主演したエマニュエル・リバは、86歳になったばかりで現役最高齢になります。
今回のアカデミー賞では、ミュージカル映画が作品賞にもノミネートされていて、「シカゴ」や「ドリームガールズ」、そして今年の「レ・ミゼラブル」からも出演者による歌が、(アカデミー事務局の発表によると)生で歌われ、また「007」50周年記念ということでそのテーマソングや、故人を偲んで、バーバラ・ストライサンドが、私の大好きな映画「追憶」のテーマを歌ってくれたり、かなり歌に重きが置かれていましたね。
アカデミー賞第84回レッドカーペットレポート(←ここで全ての写真が見られます。)が出ました。グレード順に主だったドレスの女優人を紹介します。
A+:アンジェリーナ・ジョリーーAtelier Versaceの黒のドレスは右太腿までスリット。
A:エマ・ストーンーGiambattista Valliの巨大リボン付ドレスにヴィトンの宝石が光る。
ジェニファー・ロペスーーZuhair Muradのきらびやかに体を露出したドレス。
ヴィオラ・デイビスーーVera Wangの緑のドレスに久々に地毛?で登場。
オクタビア・スペンサーー再び庄司正のドレスでバッチリ受賞。
Aー:ジェシカ・チヤステインーーAlexander McQueenのドレスに2百万ドルのダイヤ。
ルーニー・マラーーGivencyの白のクチュールで、刺青は無し。
B+:キャメロン・ディアズーーGucchiの絹のドレスでJローと舞台でバッドポーズ。
メリル・ストリープーーLanvinのいぶし金のドレスで3回目のオスカー受賞。
B:サンドラ・ブロックーーMarchesaの白と黒のドレスは背中がパックリ。
ペネロピ・クルーズーーGiorgio Armaniのラベンダーカラーのオフショルダードレス。
ミッシェル・ウィリアムズーーLouis Vuittonの真っ赤なシフォンのドレス。
ナタリー・ポートマンーーChristian Diorの赤の水玉模様の懐古ドレス。
Cー:シェイリーン・ウッドリーーーValentinoの白の長袖ドレス。
D:グウェニス・パルトロウーTom Fordの白のアンサンブルはドレスOK,ケープ失敗。
作品賞・・・・・「英国王のスピーチ」
主演男優賞・・・コリン・ファース「英国王のスピーチ」
主演女優賞・・・ナタリー・ポートマン「ブラック・スワン」
助演男優賞・・・クリスチャン・ベール「ザ・ファイター」
助演女優賞・・・メリッサ・レオ「ザ・ファイター」
監督賞・・・・・トム・フーバー「英国王のスピーチ」
長編アニメ賞・・「トイ・ストーリー3」
外国映画賞・・・”In a Better World"(デンマーク)
結果として、一騎打ちと目されていた、「ソーシャル・ネットワーク」と「英国王のスピーチ」の間では、”The King's Speech"に軍配が上がったわけですが、上記の3部門に加えて、オリジナル脚本賞と、最高でも4つのオスカーにとどまり、今年は分散型になったようです。
とはいえ、「ザ・ファイター」は、助演男優賞と、助演女優賞を手にしたわけなので、俳優で観る映画になったわけですね。(助演女優賞のメリッサ・レオは、スピーチで、放送禁止用語を口走ってしまいましたが。)対照的に、「インセプション」は、受賞の数では、「英国王のスピーチ」とタイになりましたが、全てテクニカル部門での受賞に終わりました。
主演男優賞のコリン・ファースは、昨年「シングル・マン」で惜しくも受賞を逃しただけに、喜びもひとしおだったことでしょう。予想通り、これで主演女優賞のナタリー・ポートマンは、ゴールデン・グローブ賞を始めとする大型映画賞の全てをかっさらっていったことになります。
ちなみに、ハーバード大学での主演女優賞は、ナタリー・ポートマンが初めてです。念のため、ハーバード出身のミラ・ソルビーノは、1995年に、「誘惑のアフロディーテ」で助演女優賞をとっています。
さて、気になるベスト・ワーストドレッサーですが、レッドカーペットレポート(ここで、写真入りの評価が見られます。)が出ていますので、ご覧下さい。Natalie Portmanには A がついていました。その他のAリストの主な女優は、ハリー・ベリー、リース・ウィザースプーン、ペネロピ・クルス、サンドラ・ブロック、ジェニファー・ローレンス、ヘイリー・スタインフェルド、アネット・ベニングでした。
今年のMCは例年になく、若手俳優のジェームズ・フランコとアン・ハサウェイの二人体制で行われました。若い層に受けようとしているところは、何だか紅白みたいですが、Anne Hathaway のお色直しも見てて楽しかったです。
結局手ぶらで会場を後にしたのは、「トゥルー・グリット」「127時間」「ウィンターズ・ボーン」「キッズ・アー・オールライト」たちでした。どれも観る価値のある映画ばかりです。
アカデミー賞のノミネートが発表されましたね。アカデミー賞は、昨年から作品小児は、堂々の10作品をノミネートするパターンになってきました。まあそれだけ競合しているということと、ゴールデングローブ賞のように、ドラマ部門とミュージカル・コメディー部門といったジャンルにも分かれていないために、どうしても軽いタッチの作品が無視されやすいと言った難点をカバーするには役立ちます。事実、今年のノミネートには、昨年に引き続き、アニメ作品も入っています。
詳しいノミネート一覧は、”The Academy of Motion Picture Arts and Sciences”(映画芸術科学アカデミー)で確認してください。以下に、作品賞にノミネートされた10作品のタイトルを載せます。
*ブラック・スワン ”Black Swan”
*ザ・ファイター ”The Fighter”
*インセプション ”Inception”
*キッズ・アー・オールライト ”The Kids Are All Right”
*英国王のスピーチ ”The King's Speech”
*127時間 ”127 Hours”
*ソーシャル・ネットワーク ”The Social Network”
*トイ・ストーリー3 ”Toy Story 3”
*トゥルー・グリット ”True Grit”
*ウィンターズ・ボーン ”Winter's Bone”
現時点で私がまだ観てないのは、3作品。その3つともまだ劇場公開中なので、本番の2月27日(日本時間28日)までには全て観終わる予定です。これまでにアメリカでDVDになって観られるのは、「インセプション」「キッズ・アー・オールライト」「ソーシャル・ネットワーク」「トイ・ストーリー3」「ウィンターズ・ボーン」の5作品です。
最後の”Winter's Bone”ですが、ノミネートがあって初めて知ったのですが、この映画を作ったのは、地元マーサーアイランド高校出身の女性で、この低予算のマイナー作品を最初は誰も相手にしてくれなかったのが、「サンダンス映画祭」で取り上げられて、静かなヒットをよんだものです。
ブロックバスター作品としては、最多ノミネートが12個の”The King's Speech”。それに続くのが10個の”True Grit”。そしてゴールデングローブ賞に輝いた、”The Social Network”は8個でした。これから残る3作品を制覇して、本番に臨みたいと思います。
アカデミー賞第82回授賞式が行われました。レッドカーペットの横にある観客席が抽選で当たるというので申し込んでいたのですが、残念ながら外れたので、家のテレビで観ていました。今回は一人では足りずに、二人の司会者。サタデーナイトライブでぴったり息のあった古くからのコンビ、スティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンの二人でした。視聴率は去年よりも多かったようですが、最初に半ば裸に近い女性のダンサーが出てきたときは、夕方5時半の放映なんだからもうちょっと気を遣ってほしいと思いました。
結果はもうご存知ですよね。でも念のために、主な受賞を挙げると。
作品賞: 「ハート・ロッカー」
監督賞: キャスリン・ビグロー「ハート・ロッカー」
主演男優賞: ジェフ・ブリッジス「クレージー・ハート」
主演女優賞: サンドラ・ブロック「しあわせの隠れ場所」
助演男優賞: クリストフ・ヴァルツ「イングロリアス・バスターズ」
助演女優賞: モニーク「プレシャス」
アニメ: 「カールじいさんの空飛ぶ家」
メイク: 「スタートレック」
コスチューム:「ヤング・ビクトリア」
その他の受賞の詳細は、こちら。
大方の予想通りで、特に開けてびっくりというのはなかったと思います。ゴールデン・グローブ賞と違っていたのは、作品賞と監督賞が「アバター」ではなかったこと。これもアカデミー賞はジェームズ・キャメロンの元奥さんのキャスリン・ビグローが取るだろうという予測は立っていましたが。
女性初の監督賞受賞ということで話題を振りまいていましたが、事前のインタビューでは、私が女性だからと言うのではなく、作品の値打ちをわかって、私の仕事に対して評価を下してほしいといっていました。スピーチでも、「ハート・ロッカー」を作った目的、そしてアメリカのみならず、全世界の兵士の無事帰還を祈ると、意義のあることを述べていました。それにしても、キャスリンは八頭身美人ですね。58歳とは思えないスタイル。監督にしておくにはもったいないなんて思ったのは、私だけでしょうか。
ドレスで甲乙をつけるなら、メリル・ストリープの白もエレガントで気品が合ったけど、やっぱりサンドラ・ブルックのドレスが一番名実ともに光っていたと思います。アバターのゾーイの衣装はちょっとやりすぎの感じ。メイクのプレゼンターを務めたベン・スティラーのアバターメイクとナビィ語は受けてましたけど。
今回のアカデミー賞の授賞式中継で、初めてツィッターデビューをしました。大物映画評論家のフォローをしてみたのですが、かなり面白かったです。また機会があったらやってみようっと。
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