JUGEMテーマ:映画
レッド・スパローがDVDになったので観ました。
ジェニファー・ローレンスの魅力満開ですね。
以前にシャーリーズ・セロンが体当たりでスパイ役に挑んで
いた、「アトミック・ブロンド」という映画もありましたが、
今回、ジェニファーは、ロシアのダブルスパイの役。
自らの意志ではなく、叔父にはめられて、母の面倒を
みなければいけない弱みに付け込んで、スパイにさせ
られるところが、まず同情を誘います。
思えば、彼女を最初に観たのは、「あの日、欲望の大地で」
という映画、まだ幼さが残る子供ながらも、芯の強い
キャラクターを見事に演じていました。その次に、
「ウィンターズ・ボーン」を観たときには、もう間違いなく
大女優になるだろうと予測できました。
"Red Sparrow"というスパイになるために、秘密の訓練を
受けさせられるジェニファー・ローレンスが、
初めは仰天しながらも、刻々と大胆にふるまい、スパイの
素質を花開かせていくところも見どころですね。
「ハンガー・ゲーム」でタフさは十分に見せつけてくれ
ましたが、女スパイの役ともなると、やはり女の武器を
使うことが前提になるので、ますます脂の乗り切った彼女が
惜しみなく女の魅力を見せてくれます。
ダブルスパイと言えば、この間、現実社会で、元ロシアの
スパイがイギリスで、親子ともども毒殺されようとした
事件がありましたね。冷戦が終わっても、未だにスパイ活動は
継続中なんですよね。
日本にもきっと何食わぬ顔で日常生活を送っているんでしょうね。
JUGEMテーマ:映画
マネーモンスターを飛行機の中で見ました。
ジョディ・フォスターの才気あふれる金融業界暴露映画です。
ジョージ・クルーニーが演じるのは、ちょっと滑稽な財テク番組の
人気キャスター、リー・ゲイツ。このゲイツと言うラストネームに
したのは、やっぱり世界一お金持ちの人を連想するからでしょうか?
コスプレで派手なオープニングに続いて、立て板に水のごとく、
株式相場から、予想を立てて視聴者を駆り立てるトークは、
ジュリア・ロバーツ演じる敏腕番組ディレクター、パティにも止められない。
いつも通りスムーズに番組が始まったかと思うと、箱を持った男が登場。
銃を突き付けて、全財産を失った責任をリーに問いただすのです。
すでに爆弾チョッキを着せられたリーもスタッフもなす術がない。
ここから、スタジオを占拠した犯人への責任説明をすべく、スタッフは
奔走して資料集めに走る。そのうち明かされる株価操作の裏側を知る
ことになるのですが、現実に世界に起きていそうな金融業界の暗闇を
スリルあふれるタッチで暴いていて、フォスター監督の腕が光っていました。
いつも損をするのは底辺の人たち。あのリーマンショックでも、一体
責任を取らされた企業幹部はいたのでしょうか? そんな問題を投げかける
経済サスペンス映画でした。
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ボーダーラインと聞くと、あなたはどこの国のボーダーラインを想像しますか?
アメリカに住んでいて、買い物をよくする人は、まずアメリカとカナダのボーダーで
よく待たされることを思い出されるでしょうね。でも、この「ボーダーライン」
というタイトルがついた映画は、アメリカとメキシコの国境で起こっている、
麻薬密売組織の出来事を扱っています。その戦いは命がけなのです。
アメリカとメキシコの国境付近では、常に自由ないい暮らしを求めて、不法に
国境越えをする人たちが後を絶ちません。それとともに、メキシコには巨大な
麻薬密売組織があって、そのカルテルの内部闘争で命を落とす人たちも後を
絶ちません。
原題は、"Sicario"と言って、邦題の「ボーダーライン」とは全然違うのですが、
これはスペイン語で、殺し屋とかヒットマンという意味なんだそうです。
この映画では、国境地下に作られたトンネル内で行われている麻薬の売買の
現場を押さえて、トップのボスを捕えようとするのですが、荒くれ捜査官に
混じって、紅一点の エミリー・ブラントが活躍します。
でも、はっきりと目的や意図を伝えられていない優秀なFBI捜査官ケイトは、
現場に近づくにつれ、余計に自分の指名が何なのか、この操作グループが
している行為が法に基づいているのかといった疑問を抱かざるを得なくなります。
特別捜査官のジョシュ・ブローリンや、謎のコロンビア人を演じるベニチオ・
デル・トロの演技も光っていますが、エミリー・ブラントも好演していました。
私の好きな女優さんの一人です。
この犯罪サスペンス映画は、アカデミー賞でも、撮影賞、作曲賞、音響編集賞に
ノミネートされていましたが、技術部門の賞は、マッドマックスがほぼ全て持って
いきましたね。
麻薬撲滅が究極の目的ではありますが、コロンビア人がゆるぎない意志で冷酷無比に
犯罪人を追う姿の奥底に隠された気持ちにドラマがあります。
原題をカタカナ書きしたタイトルの意味は、「副作用」。
昔に比べて、精神を病む人々が増えているような気がします。
よくある躁うつ病も、薬を飲んでないと自殺を繰り返したりするようですね。
抗がん剤が悪い細胞もよい細胞にも影響を与えるように、薬にも善し悪しがあります。
"Side Effects" では、一見精神を病んでいるように見える女性、Rooney Maraが愛する夫の、
Channing Tatumを殺害することから、彼女を診ていた精神科医のジュード・ロウに
医師としての過失の疑いがかかることになり、身の潔白を証明するために、患者に処方していた
新薬を追求していくうちに、以前に彼女を診察したことのあるドクター、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズが、もっと深い事情を知っていることを突き止めていくのです。
ルーニー・マーラと言えば、「ソーシャル・ネットワーク」から、「ドラゴン・タトゥーの女」に
大変身を遂げ、今回は躁うつ病に悩む女性の役と、幅広い役柄に挑戦していますね。
相手役のチャニング・テイタムは本来ならもっと大きな役どころでもいいはずが、
映画の初めの方であっさり消えてしまうのは意外でした。
サイド・エフェクトの映画の中では、Catherine Zeta-Jonesは精神科医の役どころを演じて
いるわけですが、実生活の中で彼女は、双極性障害に悩まされていたということがわかったわけで、
何とも皮肉なめぐりあわせですね。ちなみに、若い時に障害があった人が後でその道のドクターに
なるというケースも少なくないそうです。患者の気持ちがわかるということでしょうか?
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「ペーパーボーイ」はちょっと大人のサスペンス。というのも、ザック・エフロンがリポーターのお兄さんと一緒に獄中の死刑囚に面会するシーンでは、ニコール・キッドマンの妖艶な演技があるからです。
フロリダで起きたある保安官殺人事件の容疑者として、ジョン・キューザックが収監されているのですが、その女は彼の無実を信じ、新聞記者が真相を確かめようと、事件の模様をたどっていきます。リポーターとなるのが、マシュー・マコノヒー。ニューヨークで活躍するも、この事件のことで自宅を訪ね、弟のザック・エフロンと再会。
事件を探っていくに当たり、弟は容疑者の女に魅せられていきます。彼らの調査が功を奏し、容疑者は釈放されますが、もともと猟奇的な嗜好のある人物。物語は思わぬ展開に。
それにしても、Zac Efronはやっぱりキュート。「ハイスクール・ミュージカル」の時代から見始めたのですが、あのうつろな青い瞳が何とも言えません。「1枚のめぐり逢い」を観た時、以前よりちょっとぽっちゃり気味かなとも思いましたが、やっぱりあのマスク。私の第2のトム・クルーズなのです。
「ドライヴ」のライアン・ゴズリングはどちらも寡黙で危険な仕事を掛け持ちしています。昼間は危険なシーンの運転をするスタントマン。そして夜は、やはりその運転技術を生かして、強盗犯のゲッタウェイ・ドライバー。
どちらも寡黙で、ひたすらスキルフルな”Drive”をこなすだけ。殆ど何も話すこともない、孤独な仕事。そんなRyan Goslingは、同じアパートに住むアイリーン(キャリー・マリガン)とエレベーターで乗り合わせたことから、急激に距離を縮めていくのです。
でも一つ問題がありました。Carey Mulliganには刑務所にいる夫のスタンダード(オスカー・アイザック)がいたのです。Oscar Issacは程なく刑期を終え戻ってくると、運命のいたずらか、強要された強盗のために手配されたドライバーは、愛人のライアン・ゴズリン。
しかも、いつもはうまくいくはずの逃亡が失敗に終わり、オスカー・アイザックやボスまでが殺され、更に危険は愛する者にまで迫ろうとします。これまでひたすら言われるままのことをしてきただけのドライバーは、迫る危険から愛人と自分の身を守ることができるのか。
監督は、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督で、スリリングな展開を見事に描いて、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞しています。主演に演技派の二人を抜擢したことが成功の大きな要素であったと思われます。
”Contagion”(プレビューをどうぞ)も豚から人へ。でも元はといえば・・・・・。それは観てのお楽しみ。一応警告だけしておくと、この映画は、ご飯を食べる前には観ない方がいいです。冒頭、いきなりグウィネス・パルトロウが正体不明の奇病に襲われ、あっという間に亡くなってしまい、その死体解剖が行われるシーンは、食欲をなくしますから。
その主人役が、マット・デイモン。Gwyneth Paltrow の死後、どんどん急死者が増え、香港、シカゴ、ロンドン、東京へ飛び火していく中、間近にいたMatt Damonが感染しなかったのは、不思議。ともかく、原因不明の伝染病の発祥を調査するためにWHO(世界保健機構)から香港に派遣された博士に、マリオン・コティヤール。最近では「インセプション」に出演。
一方、アトランタのCDC(疾病予防センター)の長である、ローレンス・フィッシュバーンは、最初の患者が倒れたミネソタに、部下の博士、ケイト・ウィンスレットを派遣。感染者の把握と対応に当たらせるが、その活動中、Kate Winsletも犠牲者となる。
また、水面下でワクチンの開発製造が進んでいる情報を得たフリーのジャーナリストのジュード・ロウは、ブログで暴露。そのワクチン開発に捨て身で挑む博士に、ジェニファー・エール。最新作は「スーパー・チューズデー」と、豪華キャストのエンターテイメント映画となっています。
「スリーデイズ」でのラッセル・クロウは「プルーフ・オブ・ライフ」とはまた違う、愛のために命をかけるいい男の役柄。今回は無実の罪を着せられた妻を救うという、フランス映画『すべては彼女のために』のリメイク作品。
原題は、”The Next Three Days"(プレビューをどうぞ)。何が3日間なのかというと、無実の罪で服役中の妻が刑務所を移送される日までの3日間が救出作戦の勝負だということ。最愛の妻ララを演じるのは、エリザベス・バンクス。ララはある日突然警官に踏み込まれ、見に覚えのない殺人罪で投獄されてしまいます。
幼い一人息子と妻の3人で幸せな日々を過ごしていた温厚な大学教授ジョン(ラッセル・クロウ)は、最処方的な手段で、妻の無実を証明しようとするも、不利な状況証拠をぬぐいきれず、裁判で殺人罪が確定。為す術をなくしてしまうのです。絶望した妻は自殺未遂までしてしまう。
もうこうなったら妻を実力行使で奪い返すしかない。幸せな家庭を取り戻すためには手段を選ばない。そこでRussell Croweは、難攻不落と言われる刑務所から妻が移送される、わずかの瞬間をついて、綿密な脱走計画を立てるのです。
Elizabeth Banksはラブコメ系が多いものの、今回はシリアスな被害者を演じて、また違う局面を見せていました。無実の罪を題材にした映画は多いですね。一番先に思いつくのは、トム・ハンクスの「グリーン・マイル」かな。それだけ現実の世界でも正義が行われないことが多々あるということですね。
「プルーフ・オブ・ライフ」は、公開後10年後の今でも新鮮に写る、つまり世界のどこかで起こっていると思える、人質救出作戦を描いた映画です。主演のMeg RyanとRussell Croweが作品内にとどまらず、私生活においても怪しい関係になって、デニス・クエイドとの離婚問題にまで発展したといういわくつきに映画。久々に見直してみました。
”Proof of Life"(プレビューをどうぞ)の舞台は、南米の奥地。ダムの建設にかかわっていたアメリカ人技師 ピーター(デイビッド・モース)は、ある日迂回した道路の車列にいるときに、反政府ゲリラに誘拐される。早速、国際的な人質事件を専門に扱うプロの交渉人テリー(ラッセル・クロウ)に発動命令が降りるも、経営難に陥ったピーターの会社が保険をキャンセルしていたことがわかり、撤退。でも、ピーターの妻アリス(メグ・ライアン)の懇願に負け、別件で人質を追っていた交渉人仲間のディーノ(デイビッド・カ ルーソ)と共にピーター救出作戦を再開。狡猾な犯人グループを相手に、無線による身代金の交渉が始まる。この長引く駆け引きの間に、いつしか妻と公証人の間に恋愛感情が芽生えることに。
南米は今でも誘拐が多発している地域です。その1件1件が全てニュースにならないのは、こういう民間の交渉人が陰で事件を解決しているからでしょう。愛する夫を助け出すために自らの命をかけて救出作戦に挑むニゴシエーター。その勇姿に惹かれていくのは、か弱い女性の業か。と、作品内では納得できるも、実生活に反映してしまったのですね。
ラッセル・クロウといえば、何かと世間をお騒がせする、「バッド・ボーイ」で通っていますが、女性はとかくこういうのに弱いのでしょうか。私のタイプではありませんが、映画の中ではともかくも、「グッド・ボーイ」に徹したラッセル・クロウでした。
「アンノウン」はリーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクション。自分のアイデンティティを取り戻そうとする男の戦い。初めは、愛する妻にも知らぬふりをされる、見捨てられたかわいそうな善良な夫と思うのですが、そこがサスペンスの始まり。
”Unknown”(プレビューをどうぞ)でLiam Neesonが演じるのは、植物学者マーティン・ハリス博士。彼は、学会に出席するために、妻エリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)とベルリンへ旅立つ。ところがホテ ルに着いたところで大切なアタッシェケースがないことに気付いたマーティンは、タクシーで空港へと引き返すが、途中で交通事故に遭遇。ここでまず不思議に思ったのは、すでにホテルのロビーに入っていた妻にどうして一言声をかけてから行かなかったのかということ。
水没したタクシーから、運転手の機転によりかろうじて助け出された彼が目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。 急いでホテルへ向かい、妻の姿をみつけるも、彼女は自分を知らないと言う。その上、自分の名を名乗る見ず知らずの男(エイダン・クイン)が彼女の傍ら で夫になっている。彼のIDはバッチリ。当然、警察は証明書のある方を信じる。自らの正気を疑い始めるマーティン。でも、何者かに命を狙われたことで、陰謀の存 在を確信し、はタクシー運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)と元秘密警察の男の協力を得て、謎に立ち向かうことになる。
不法移民という立場におびえるタクシー運転手の役を演じるDiane Krugerは、もっともセクシーな女優トップ20に選ばれています。「イングロリアス・バスターズ」でもおなじみ。元はドイツ生まれのプロバレリーナだったのが、怪我で断念。以後トップファッションモデルの仲間入りをしたのをきっかけに女優になり、花が開いたという経歴の持ち主。
それにしてもスパイの世界は何とも複雑。ダブルスパイにバックアップスパイ。現実の世界にも人知れず散っていくスパイの数は数知れず。
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