JUGEMテーマ:映画
美女と野獣は大ヒット中ですが、3年前に作られた
フランス版も見比べてみてはいかがでしょうか?
こちらのヒロインは、フレンチのレア・セドゥ。彼女を
初めて観たのは、その前年に作られた、「アデル、ブルーは
熱い色」でした。この役はかなり毛色の違った役どころで、
ここから入った私は、その後の彼女の映画を観るとき、
かなりのギャップを感じていました。
今回は全く正反対の、愛らしい女の子の役。一方、野獣役の
ヴァンサン・カッセルのアメリカ映画で記憶に残っているのは、
2010年の「ブラック・スワン」ですね。
この元王子がどうして野獣に変えられてしまったかという
設定は、エマ・ワトソンの"Beauty and the Beast"とは少し
違っていますが、どちらも天の神様に試されていたという点では、
同じと言えるでしょう。
人間は物質界に住んでいるので、やはり目に見える表面的な
ことで判断しがちなのは、致し方ないのかもわかりません。
私も実は面食いですから。
ポイントとなる薔薇の使い方にも少し違いあります。
フランス版では、そもそも薔薇を娘の要望に従ってもぎ取って
しまったことに問題の発端があるのですが、アメリカ版では、
命の灯のように扱われていますね。
私が一番かわいいと思ったのは、王子以外にも召使や周りの
物まで彫像とかに変えられてしまう中で、フランス版では、
狩りに使っていたビーグルが変身している妖精?たちです。
ラブストーリーという点では、アメリカ版の方が心の移り
変わりが繊細に描かれているので、ヒットする所以でもある
のだと思いますが、それぞれに味わいはあります。
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「スノーホワイト」のクリステン・スチュワートは適役と言えるのでしょうか? 「白雪姫」と言えば、純真無垢のイメージ。確かにこの映画は単なるファンタジー映画ではなく、殆どアクション・アドベンチャーになっているので、現代版の強いプリンセスを描いているものの、やはり基本にあるのは、けがれを知らない真っ白のキャラクターを求めたいもの。
”Snow White & The Huntsman"という原題にあるように、白雪姫と王子様ではなく、狩人がクローズアップされていて、継母の魔女を相手に戦いを挑んでいくのです。そのまま母を演じているのは、多種多様な役どころに挑戦しているシャーリーズ・セロン。最近の映画では、「プロメテウス」にしても、「ヤングアダルト」にしても嫌われ役を率先して演じているようにも思えます。
狩人の役には、「マイティー・ソー」で主人公を演じたクリス・ヘムズワースが抜擢されていて、これは納得の役どころなのですが、いくら人気女優とは言え、私の中では、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートでは、どうもしっくり来ないのです。では他にどの女優がいいのかというと、ちょっと迷ってしまうのですが、しいて挙げるとすれば、「ジュノー」のエレン・ペイジあたりかなという気もします。
もう一人、白雪姫を助けに来る幼馴染のウィリアム役は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のサム・クラフリン。甘いマスクの彼ゆえに、その顔つきに異様な気配を感じるのがちょっと遅くなりました。そのあたりは映画を観てのお楽しみ。
ともあれ、女性の永遠の願いである、老いたくないという気持ちの究極を表した魔女の行動は論外とは言え、完全には否定できない要素だけに、いくつもリメイクが作られ、幾度も鑑賞されるのでしょうね。
”Hugo”(プレビューをどうぞ。)は、第84回アカデミー賞の11部門にノミネートされ、そのうち、美術賞、撮影賞、音響録音賞、音響編集賞、視覚効果賞の、まさに映画作りの根幹にかかわる5部門でアカデミー賞を受賞した力作です。
舞台は、1930年代のパリ。かつては多くの観客を魅了する映画を作ってきたベン・キングスレーが夢を失い、年老いて、駅構内の店番をしているところで、同じ駅の時計台に隠れ住む、エイサ・バターフィールド演じる孤児の少年との出会いがあり、少年が探していたハート型の鍵をペンダントにしていた美少女、クロエ・グレース・モレッツを見つけることで、次第に点と点が線になっていきます。
少年は、ジュード・ロウ演ずる父を火事で失い、叔父に引き取られるのですが、父の唯一の形見である機械人形に隠された秘密を探るためには、修理と鍵が必要。そのため駅構内の機械仕掛けの部品を盗んでいたことを、Ben Kingsleyに見つかってしまいます。初めは頑固だった老人も次第に心を開き、機械人形が再び動いたことで発見された秘密は、再び老人の心に映画愛を思い出させるのです。
Martin Scorsese監督は「シャッターアイランド」でも起用した、エミリー・モーティマーを花屋の娘に出演させていて、花を添えています。今回のアカデミー賞では、作品賞を取った、「アーティスト」とともに、古きよき時代の映画賛美がうかがえました。
ジョニー・デップさん、お誕生日オメデトウ!
アメリカ時間の2010年6月9日、ジョニー・デップは47歳になりました。更にめでたいことには、「アリス・イン・ワンダーランド」の総売り上げが10億ドル越えしたのです。これは映画史上6番目の快挙ですが、その中でも主演を2回務めているのはJohnny Deppだけ。もう一つの彼の作品は、2006年の”Pirates of the Caribbean: Dead Man’s Chest”。
それにしても、この”Alice in Wonderland”は、今年の3月5日に劇場公開になったばかりなのに、約3ヶ月でもうアメリカでは、DVD化されました。だから私も観たのです。本来なら3D映画なので、劇場にいってこそ価値のあるものですが、はっきり言ってあまり評判はよくなく、アバターのように、3Dならではという持ち味も無いということで待っていたのです。
今回のアリスは、少女から乙女になったときの設定で、オリジナルストーリーの後日談ということだったので、私は昔の記憶をたどるべく、また映画の比較もしたかったので、1951年に作られた、Disneyのアニメを先に観ました。ちなみに年上の主人は、当時劇場でオリジナル作品を観たそうです。
ともあれ、新作は戦いがテーマになっていて、音がうるさかったのですが、ジョニー・デップのピエロ的な物悲しい表情は、印象に残りました。もう一つ、純パクのドレスを着たアン・ハサウェイの口元。ちょっと毒々しくて抵抗がありました。皆さんはどう思われましたか?
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