赤ちゃん”Babies”は、どんな環境でも育っていく。
2010.10.21 Thursday | category:Documentary
JUGEMテーマ:映画
赤ちゃんが生まれたときから歩き始めるころまでの成長を、4カ国のベイビーをピックアップして追っかけていくドキュメンタリー映画 ”Babies”(プレビューをどうぞ)。この映画にせりふはありません。赤ちゃんのつぶやきや、親たちの日常のやり取りだけ。
舞台に選ばれたのは、ナミビア、モンゴル、東京、サンフランシスコの4箇所。一見してもわかるように、発展途上国と先進国での赤ちゃんの育て方の違いが浮き彫りになります。
ナミビアとモンゴルの赤ちゃんは、自然と一体になって育っていく。でも暑さのせいで、顔にハエはたかるし、泥水も飲む。野生のヤギを触った手で他の食べ物も食べる。おもちゃは自然に存在するものしかない。親もほぼ自然に任せて見守るだけ。
かたや、東京とサンフランシスコで生まれ育つ赤ちゃんは、親子でヨガ教室に通ったり、お絵かきしているテーブルには、知育玩具が置いてあったりする。近隣に住む親子のサークルで情報交換もできる。すでに子育て競争が始まっている感じがする。
でも、どんな路をたどっても、ハイハイしかできなかった赤ちゃんが立って歩き、兄弟や社会の中で鍛えられ、成長していくのです。「ベイビー」を観ると、日常の小さな心配事がつまらないものに思えてきます。
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