「ザ・ラスト・ライオンズ」というドキュメンタリー映画を友人の勧めで観る
2012.12.19 Wednesday | category:Documentary
JUGEMテーマ:映画
「ザ・ラスト・ライオンズ」というドキュメンタリー映画はもう1年以上前に上映されているのですが、私はその存在を知らず、最近友人から聞いたのと、確か”60Minutes"のなかで紹介されたのが重なり、これは絶対観なければと思い立ちました。始めは、ひょっとしたら「お涙頂戴」映画なのかなと思っていたふしもあったのですが、アカデミー俳優のジェレミー・アイアンがナレーターを務め、映画の製作・撮影に当たったおしどり夫婦が命がけで、野生のライオンの生態を実録した、とても貴重な映画でした。
最後の字幕に出たように、野生のライオンはこの50年で、45万頭から、たったの2万頭にまで激減しており、最大の生息地アフリカでは未だに毎年600頭ほどが密猟者の手に落ちるというのです。
物語は、あるライオンの家族が、突然他のライオングループにテリトリーを襲われ、雄ライオンは戦いの末、瀕死の重傷を負ったため、雌ライオンが3匹の子ライオンを連れて新たなテリトリーを探す中、更なる犠牲を出しながらも、果敢に生きていくというストーリーです。
水はあまり得意ではないはずのライオンが、まず超えなければならなかった最初の川渡で、一番弱小の子ライオンがわにに襲われ、そのうち、食事にありつくために水牛の群れと戦い、次の子ライオンが下半身を打ちのめされ、置き去りにする他なかった母の決断は、動物といえど、苦渋に満ちた表情に表れていました。
残る1匹の子ライオンを守るために、シングルマザーは、再び侵入してきた雌ライオングループとの戦いに勝ち、今度は彼らを率いて水牛と対決していくという、雌ライオンの意地の見せ所といった感じでした。
それにしても、食物連鎖の頂点にあるライオンの数が減ると、草食動物が増えすぎて、彼らの食事がなくなり、農家にも被害が出るようになるのだとか。人間には自業自得といえるのでしょうね。
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