ペンタゴン・ペーパーズにはジャーナリストの意地が感じられる
2018.07.25 Wednesday | category:Based on true story
JUGEMテーマ:映画
ペンタゴン・ペーパーズをDVDで観ました。
アカデミー賞でも、作品賞と主演女優賞にノミネートされた、
史実に基づく映画で、スティーブン・スピルバーグが監督した、
社会派の力作です。
ときは、ベトナム戦争が泥沼化していた1971年。
原題は、新聞社の名前を取って、"The Post"。
ペンタゴンとは、アメリカの国防総省の俗称。
あの五角形の建物から来ています。
戦争の分析を克明に記した最高機密書類の存在を知った
ジャーナリストたち。そして社運をかけて、国民に真実を
伝える使命感を帯びた新聞社が、ついに決断するのです。
報道の差し止めを求めたアメリカ政府と、ジャーナリズムの
真髄をかけて法廷で争う新聞社。どこかの国の、ささいな
題目で政府を転倒させようともくろむ新聞社とは、気骨が
違います!
これまでも、いろんな社会は作品に出演してきたトム・
ハンクスが、問題の新聞社の編集者を演じており、
もう何回目のノミネートか忘れてしまうほど常連で、
今回は出版社の代表を務めるメリル・ストリープと共に、
深みのある役どころを演じています。
二人がこの映画で初共演というのは意外でした。
スピルバーグ監督と、トム・ハンクスは、映画では
「プライベート・ライアン」。テレビでも「バンド・
オブ・ブラザーズ」と戦争ものでは息の合った二人。
当時は、今ほど女性の記者がいなかったせいもあるのか
わからないけれど、ハニトラまがいの手段で、国の落ち度
のネタさがしをしている某新聞社とは、次元が違いすぎます。
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