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ブループラネット2のコンプリートボックスを図書館から借りて
観ました。今更ですが、素晴らしいの一言。
最初は、自然界のドキュメンタリーだから、ちょっと退屈かも、
と思って、夕飯を食べながら観ていたんですけど、その魅力に
どんどん引き込まれていきました。
地上の自然界の脅威もさることながら、この海の中の出来事は、
想像を絶する神秘さがあります。感情移入しすぎて、思わず
箸を止めて見入ってしまうことがしばしばでした。
ハリウッドの映画界でブロックバスターヒットを出した映画を
思い起こさせるような原型があり、おそらくフィルムメーカーは
こういう自然界の現実を頭に叩き込んで、幻想の世界を作って
いくんだろうなと想像できました。
実に、絵画に使う絵具では表せないようなビビッドな色彩が、
暗いと思われているはずの海の底に存在するんですね。
アニメで出てくるような、どこか人間の体の部分にも似た、
奇妙奇天烈な格好をした魚たちが本当に存在するんですね。
でも、それぞれが食物連鎖の中で必死に生きている。
中には、スリラー映画さながらのシーンもありました。
夜光虫ではなく、夜行魚というか、夜になると海の底深くに
体をうずめて隠し、知らないで泳いでくる魚を一瞬でパクリ!
音響効果も抜群でした。
貝を採ってきては、その固い殻を割るために、何度も何度も
壁にたたきつける様子を見ていると、思わず、貝割りが上手な
ラッコに聞けばいいのに、と同情する始末。やっと貝が割れて
食にありつけたときには、心の中でヤッターと叫びました。
オオダコとは言え、あの軟体動物が、はさみも鋭く甲羅も堅い
カニを餌にするなんて想像もしませんでした。
米英のスタッフが協力して、4,5年かけて、数千時間の
ダイビングをもとに製作されたブループラネット。
長時間をかけてみる価値ありです。
今、世界の海の各地で、乱獲が行われたり、プラスチック公害に
よる海の生態系への被害が問題視されるようになりましたが、
地球温暖化でサンゴが息絶えていく様子を見ても、近い将来、
この美しい海やそこに住む生き物がどうなっていくのか、
考えさせられる作品です。
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ペンタゴン・ペーパーズをDVDで観ました。
アカデミー賞でも、作品賞と主演女優賞にノミネートされた、
史実に基づく映画で、スティーブン・スピルバーグが監督した、
社会派の力作です。
ときは、ベトナム戦争が泥沼化していた1971年。
原題は、新聞社の名前を取って、"The Post"。
ペンタゴンとは、アメリカの国防総省の俗称。
あの五角形の建物から来ています。
戦争の分析を克明に記した最高機密書類の存在を知った
ジャーナリストたち。そして社運をかけて、国民に真実を
伝える使命感を帯びた新聞社が、ついに決断するのです。
報道の差し止めを求めたアメリカ政府と、ジャーナリズムの
真髄をかけて法廷で争う新聞社。どこかの国の、ささいな
題目で政府を転倒させようともくろむ新聞社とは、気骨が
違います!
これまでも、いろんな社会は作品に出演してきたトム・
ハンクスが、問題の新聞社の編集者を演じており、
もう何回目のノミネートか忘れてしまうほど常連で、
今回は出版社の代表を務めるメリル・ストリープと共に、
深みのある役どころを演じています。
二人がこの映画で初共演というのは意外でした。
スピルバーグ監督と、トム・ハンクスは、映画では
「プライベート・ライアン」。テレビでも「バンド・
オブ・ブラザーズ」と戦争ものでは息の合った二人。
当時は、今ほど女性の記者がいなかったせいもあるのか
わからないけれど、ハニトラまがいの手段で、国の落ち度
のネタさがしをしている某新聞社とは、次元が違いすぎます。
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レッド・スパローがDVDになったので観ました。
ジェニファー・ローレンスの魅力満開ですね。
以前にシャーリーズ・セロンが体当たりでスパイ役に挑んで
いた、「アトミック・ブロンド」という映画もありましたが、
今回、ジェニファーは、ロシアのダブルスパイの役。
自らの意志ではなく、叔父にはめられて、母の面倒を
みなければいけない弱みに付け込んで、スパイにさせ
られるところが、まず同情を誘います。
思えば、彼女を最初に観たのは、「あの日、欲望の大地で」
という映画、まだ幼さが残る子供ながらも、芯の強い
キャラクターを見事に演じていました。その次に、
「ウィンターズ・ボーン」を観たときには、もう間違いなく
大女優になるだろうと予測できました。
"Red Sparrow"というスパイになるために、秘密の訓練を
受けさせられるジェニファー・ローレンスが、
初めは仰天しながらも、刻々と大胆にふるまい、スパイの
素質を花開かせていくところも見どころですね。
「ハンガー・ゲーム」でタフさは十分に見せつけてくれ
ましたが、女スパイの役ともなると、やはり女の武器を
使うことが前提になるので、ますます脂の乗り切った彼女が
惜しみなく女の魅力を見せてくれます。
ダブルスパイと言えば、この間、現実社会で、元ロシアの
スパイがイギリスで、親子ともども毒殺されようとした
事件がありましたね。冷戦が終わっても、未だにスパイ活動は
継続中なんですよね。
日本にもきっと何食わぬ顔で日常生活を送っているんでしょうね。
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グレイテスト・ショーマンをDVDで観ました。
多分この映画を観にいった人は、その多くがヒュー・ジャックマンの
ファンの方々だと思います。私も彼の音楽性は、レ・ミゼラブルでも
認めているし、好きな俳優の一人ですが、私がこの映画を観た一番の
理由は、ザック・エフロンの方でした。
とにかく、「ハイスクール・ミュージカル」で初めて彼を見て以来、
あの青い瞳に魅せられたのです。それ以来、普通のドラマやコメディー
映画もいろいろ観てきましたが、やはり彼の歌と踊りをもう一度
じっくり観たかった。
12年ぶりに観た彼が共演するミュージカルは、大人の魅力が増して
いました。最近の映画では肉体美を強調したものが多かったのですが、
私はやっぱり、彼の目線にとろけます。
で、この"The Greatest Showman"の話に戻すと、これは、P・T・
バーナムという、アメリカに実在した興行師の物語なんですね。
幼いころ、父親が仕事で出入りしていた裕福な家庭の娘と恋に落ち、
身の程知らずと認められないながらも、彼女と結婚し、ささやか
ながらも幸せな家庭を築きます。ミシェル・ウィリアムズが妻の役。
でも、彼の心の中には、いつか大きい仕事をして、彼女の両親を見返し
たいという思いがあり、試行錯誤の上、一風変わった個性豊かな人材を
集めてサーカスのような舞台を公演するに至ります。
その相棒に選んだのが、ザック・エフロン。彼の口利きもあり、有名に
なったバーナムは、イギリスの女王に謁見する機会を得、そこで歌姫の
レベッカ・ファーガソンに出会い、家庭に波が立つことになります。
彼女はスウェーデン出身の女優で、そう言えば、イングリッド・バーグ
マンを思わせる、堀の深い超美人女優です。どこかで見たことがあるな
と思ったら、トム・クルーズのミッション・インポシブルに出てましたね。
ということで、思い切り豪華なキャストで構成されたミュージカルです。
「ラ・ラ・ランド」には負けるけど、あの映画の作曲家たちが再び集ま
って作ったミュージカルだけに、見ごたえ、聞きごたえたっぷりです。
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アイ、トーニャは、アカデミー賞でも、主演女優賞と助演女優賞に
二人ともノミネートされるという、演技を認められた映画。
トーニャ・ハーディングというスケーターは、何かと悪いイメージ
が先行していたので、あんまり期待しないでビデオを見たら、意外
に良かったのです。
彼女の生い立ちを考えたとき、最初は母親から無理やりの感で始め
たフィギュアスケートだったけど、もう人生それしかないとなって、
必死になって、とうとうアメリカ人女性スケーターとして初のトリ
プルアクセルを公式試合で成功させたトーニャの心意気に、敬意を
表したい気持ちになりました。
だって、普通フィギュアスケートでオリンピックまで行こうと思う
と、小さい頃から親が多額の出資をして、最高とコーチをつけ、
場合によっては海外留学や、移住までして専念するんですよ。
それを彼女の生活環境でやってのけたのは、あっぱれです。
ちなみに女子スケーターで初めてトリプルアクセルを完成させた
のは、わが日本の伊藤みどり選手でした。彼女も高度な期待を
背負ってオリンピックに出場し、結果、「銀メダルですみません」
という挨拶を残しましたが、国を代表する選手のプレッシャーは
いかばかりかと察するに余りあります。
結局、ハーディング選手は1992年のオリンピックで技を出す
ことはできなかったのですが、この時期ちょうど現在の冬季オリン
ピック開催時期へ移行する過渡期にあたり、また2年後にリレハン
メル・オリンピックが行われることになり、再び挑戦を決意するの
です。
そのオリンピック出場選手選考会となる全米選手権直前に事件は
起きます。覚えていますね。一番の有力方穂だったライバルの、
ナンシー・ケリガン選手。彼女が練習場で足を殴打されるという
事件です。
トーニャのボディーガードが絡んでいた事件ですが、彼女の夫も
つかまり、後にハーディング選手も有罪判決を受けます。その
結果、彼女の人生の全てであるフィギュアスケートの試合には
今後一切出られなくなるんですね。
この捜査の最中にオリンピックがあって、出場は許されたものの、
不安定な精神状態で、実力を出し切れるはずもありません。楽曲
が演奏されてスケートを始めるも、うまく行かずにやり直し。
結果はもちろんメダルには届かずでした。
この"I, Tonya"のヒロインを演じたのは、マーゴット・ロビー。
本来はスリムな女優さんですが、役に近づけるため体重を増やし、
なおかつ、ハードなスケートの練習に明け暮れ、渾身の役作りを
しました。
また、娘の人生を左右した、強烈なキャラクターの母親役を演
じたアリソン・ジャニーは、見事、アカデミー主演女優賞を射止
めました。授賞式のあの真っ赤なドレス、素敵でした。
私が初めてフィギュアスケートをテレビで見出したのは、札幌
オリンピックのとき。あのとき、ほぼアイドル的な存在だった
ジャネット・リン選手のポスターもしばらく持っていました。
冬季オリンピックではいつも花となるフィギュアスケート。
最近では日本の羽生選手がスターになっていますが、彼も、
インタビューで、「スケートは僕の人生の全てです。」と
語っています。
どの選手も並々ならぬ努力を重ねてメダルに到達するのです。
改めて、全てのスポーツ選手に敬意を表したい気持ちです。
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アカデミー賞も90回目を迎えたのですね。
その大きな節目を記念してか、授賞式内でのパフォーマンスに、
MCのキンメル以下数名の俳優たちが、その昔セレモニーに
使っていた、通りの向かいにある劇場で式の様子を観ている
観客たちを、電撃訪問するシーンがありました。
photo was taken by John Binder (from Breitbart news)
全く予告なしのスターたちの登場に会場が沸き立っていましたね。
私もあそこにいたかったな。でも、もっといたかったのは、
やっぱりレッドカーペット前にある観客席。
あそこで一度きらびやかな衣装を身にまとった女優さんたちを
一度見てみたいですね。
さて、以下に今年の主な受賞者の一覧を載せます。
作品賞:シェイプ・オブ・ウォーター
監督賞:シェイプ・オブ・ウォーターのギレルモ・デル・トロ
主演女優賞:スリー・ビルボードのフランシス・マクドーマンド
主演男優賞:ウィンストン・チャーチルのゲイリー・オールドマン
助演女優賞:アイ、トーニャ のアリソン・ジャネイ
助演男優賞:スリー・ビルボードのサム・ロックウェル
脚本賞:ゲット・アウトのジョーダン・ピール
脚色賞:君の名前で僕を呼んでのジェームズ・アイヴォリー
撮影賞:ブレードランナー 2049のロジャー・ディーキンス
外国語映画賞:ナチュラル・ウーマン(チリ)
衣装デザイン賞:ファントム・スレッドのマーク・ブリッジス
メイク・ヘアスタイリング賞:ウィンストン・チャーチルの辻一弘
とデヴィッド・マリノウスキーとルーシー・シビック
昨年のベスト作品賞発表のときには、ズッコケがあったので、
今年は気持ちを引き締めて、仕切り直しということで、
また往年のペア、フェイ・ダナウェイとウォーレン・ビーティーが
出てきました。今回は見事に1回で決めました!
久々のファンタジーロマンス映画、「シェイプ・オブ・ウォーター」。
心がほっこりする作品でした。私は、「スリービルボード」を
押していましたが、フランシス・マクド―マンドの主演女優賞と、
サム・ロックウェルの助演男優賞が決まったので納得です。
衣装の面では、マーゴット・ロビーの白いドレスもかわいかったし、
ルピタ・ニョンゴやジェニファー・ローレンスのメタリック・ドレスも
素敵でしたが、「アイ・トーニャ」で助演女優賞を取った、八頭身の
アリソン・ジャネイの真っ赤なドレスが群を抜いていたように思います。
同年代の彼女が、あれだけのスタイルを保持しているのは、
女優さんとは言え、尊敬に値します。
でも、一番うれしかったのは、やはり日本人のメイクアップ・アー
ティストの受賞でした。「ダーケスト・アワー」のゲイリー・オー
ルドマンは主演男優賞を取りましたが、辻一弘さんのメイクアップが
なければ、あのチャーチルは再現できなかったのではないかと思います。
日本人初のメイクアップ受賞、本当におめでとうございます。
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バトル・オブ・ザ・セクシーズのビデオを観ました。
ビリー・ジーン・キングが当時のテニス界の女王で
あることは知っていたけど、この世紀の大マッチの
ことは、この映画を観るまで知りませんでした。
今では、ハリウッドの女優たちが、公然と、1本の
映画撮影に支払われるお給料の男性との格差が大きい
ことを主張していますが、Billie Jean Kingは、
まさにその先駆者だったわけですね。
かつて、ウィンブルドンも全米オープンも制した
往年の男子テニス界のキング、ボビー・リッグスも、
ビリーの気迫には勝てなかったようです。
本当にあった出来事が映画化されると、ストーリーの
あとで、実在の人物の写真や映像が公開されるのですが、
ビリーと戦った、ボビーがソファに横たわって
いる写真を見たとき、一瞬、本物と俳優の区別がつき
ませんでした。メイクさんの仕事に脱帽です。
カレルも共に、ゴールデン・グローブ賞ではそれぞれ、
主演女優賞と主演男優賞にノミネートされていました。
ちょっとショックだったのは、ボビーの奥さん役だった、
エリザベス・シューが随分年を取ったなと思ったこと。
その昔、トム・クルーズとカクテルで共演していた頃の
印象が残っていたので、仕方ないですね。
誰でも年を取るんだから。
ハリウッドで今また、弱い女性の立場を悪用した男性
たちがあちこちで責められていますが、この"Battle of
Sexes"も、まさにタイムリーな作品と言えるでしょう。
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JUGEMテーマ:映画
ゴールデン・グローブ賞は、かねてから噂のあったように、
男女を問わず、参加者全員、ほぼブラックオンリーでしたね。
私個人のベストドレッサーを選ばせてもらうと、
リース・ウィザースプーン。シンプルなんだけど、
ボディラインの美しさを見事に引き出したドレスでした。
黒人女性として初のセシル・B・デミル賞を受賞したオプラ・
ウィンフリーを紹介するためにステージに立ったのですが、
その流れるような体の線を引き立たせていたブラックドレスに
見とれました。
さて、そのオプラ・ウィンフリーは、長年多岐にわたる芸能
活動の功績を称えられて受賞したのですが、そのスピーチは、
この第75回ゴールデン・グローブ賞に集まったエンター
テナーを代表する内容で、"Me Too"を奨励し、もっと声を
あげていこうと呼びかける強いメッセージでした。
ゴールデン・グローブ賞は、テレビ界の賞でもあるのですが、
やはり、この最近のテーマに即した話題として、家庭内DVを
描いた"Big Little Lies"が、二コール・キッドマンやローラ・
ダーンを始め、複数部門で受賞していたのは印象に残りました。
このブログは映画専門なので、あとのテレビの話題は飛ばして、
主な映画部門受賞作品と人物をリストアップしておきます。
*作品賞(ドラマ部門):スリービルボード
*作品賞(ミュージカル・コメディ部門):レディバード
*監督賞:ギレルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
*主演男優賞(ドラマ):ゲイリー・オールドマン「ウィンストン・チャーチル」
*主演女優賞(ドラマ):フランシス・マクド―マンド「スリービルボード」
*主演男優賞(ミュージカル・コメディ):ジェームズ・フランコ
「ディザースター・アーティスト」
*主演女優賞(ミュージカル・コメディ):シアーシャ・ローナン「レディバード」
*助演男優賞:サム・ロックウェル「スリービルボード」
*助演女優賞:アリソン・ジェアネイ「アイ・トーニャ」
*脚本賞:マーティン・マクドナー「スリービルボード」
*外国語映画賞:ドイツ「女は二度決断する」
*アニメ映画賞:「リメンバー・ミー」
*作曲賞:「シェイプ・オブ・ウォーター」
*主題歌賞:「グレイティスト・ショーマン」
こうしてみると、「スリービルボード」が最多の4部門で受賞して
ますね。個性派俳優のキャスティングが聞いているのでしょう。
これまで劇場で観たものでは、「シェイプ・オブ・ウォーター」が
良かったと思いますが、まだシアーシャ・ローナンの「レディバード」
を観てないので、アカデミー賞授賞式の前には必ず見たいと思っています。
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JUGEMテーマ:映画
アトミック・ブロンドをDVDで観ました。
前回に続き、スーパーウーマンの映画ですけど、
シャーリーズ・セロンは超カッコいいですね。
やっぱり、天も二物を与えるのか、と思いたくなります。
スパイ活動は冷戦時代に最高に活発になりましたが、
今現在、この瞬間にも、世界の各地で自国の国益のために、
命を懸けて敵地に侵入しているスパイは数知れずいると思います。
女性の場合、よくC国で噂されるハニー・トラップをかけて
くることが多いと思いますが、この映画では、知力・体力が
ともに要求されるハード・コアのスパイ活動を描いています。
舞台は、1989年末、とうとうベルリンの壁が壊される時期。
世界を震撼させるような情報を入手したイギリスの諜報員が
殺害され、その盗まれた情報を取り戻すために、MI6,
CIA,KGBが絡んだ三つ巴の戦いとなります。
その真っただ中送られるのが、地上最強の女スパイである、
MI6のシャーリーズ・セロン。味方でさえも疑ってかから
なければ、自分の命が危ないという状況。
情報奪取の上に、二重スパイを見つけ出すという、ハードルの
高い任務を負わされた彼女が、体を張って守るものは?
ジェームズ・ボンドの女版と言ってもいい、究極の女スパイの
活躍ぶり。ハラハラしながらも、そのクールさに酔いしれて
しまうストーリー展開です。
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JUGEMテーマ:映画
ワンダーウーマンがDVDで観られる!
DCコミックシリーズの女性ヒーローが今熱い!
この映画は、1970年代後半にアメリカで人気を博したテレビ
番組"Wonder Woman"を映画化したもの。
日本でもこのオリジナル番組が放送されているので、もうご存知
かと思いますが、元ミスワールド大会のアメリカ代表に選ばれた
リンダ・カーターがヒロインを演じています。
私もちらっと元ドラマを観ましたが、高いビルの上に外から上る
のに、ロープを使っているシーンで、今だとあまり格好良くない
のですが、やはり40年も前の頃は、画期的だったのでしょうね。
今回の映画の主役を演じるのは、現代の美女、元ミス・イスラエル
のモデル、ガル・ガドット。やはりこの役はその時代を代表する
美女でないと務まりません。しかもアスレティックなスタイル。
昨晩、ちょうどミス・ユニバースのコンテストをしていました。
いつも最初に全員が登場するシーンと、その中から第一選考に
残る参加者の顔ぶれがわかるまで観るのですが、かなりいい線を
いく女性たちが多くいるものの、選考に残った代表者たちを
観ると、予想していた人物があまりいないのです。
私の美女感が現実離れしていたかというわけではなく、アメリカ
人の主人も同じ感想を漏らしていたので、審査員が偏っているのか、
これも時代の変遷なのかよくわかりませんが、とにかく興味を
失って、あとは翌日の新聞で結果を確かめることにしました。
話をワンダーウーマンに戻すと、イスラエル生まれでモデル出身
の女優と言えばすぐ頭に思い浮かぶのは、ナタリー・ポートマン。
どちらもエキゾチックでカリスマ性のある美女ですよね。
この映画のヒロイン、ダイアナは宿命を持って生まれています。
それは、神をも射止めることのできる剣を持って、人類の敵を
滅ぼし、無用な戦争を食い止めること。
男子禁制のアマゾン族の島に不時着した、黒一点のイギリス兵、
クリス・パインを助け、第一次世界大戦の前線に立ち向かう
ダイアナ。
彼女が格好いいのは、ただの人助けではなく、悪を亡ぼすという
究極の目的に向かって、一切ひるむことがないということ。
これぞ、ジャスティス・リーグの醍醐味ですね。最近の"Me, Too"
ブームではなく、芯の強さを持った女性の映画は痛快です。
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JUGEMテーマ:映画
トム・クルーズの本領発揮といった、バリー・シール。
久々に映画館で観てきました。やっぱり飛行機が飛ぶ映画は、
大きなスクリーンで観ないとね。
原題は、"American Made"。カテゴリー分けとしては、一応
「実際に合った話を映画化したもの」の中に入れていますが、
この映画はかなりの脚色あり。
ただ、バリー・シールほか、ノース中佐とかイラン・コントラ
関係の聞き覚えのある実在人物の名前が出てくるし、当時の
レーガン大統領や、副大統領のパパ・ブッシュらの実際の
ニュース・リールも流れたりするので、臨場感あふれています。
Barry Sealは、今はなき、元TWAの一民間パイロットだった
のですが、その腕前とゲーム感覚で飛行機を操縦する性格に
目をつけたCIAが彼に偵察機を飛ばさせ、運び役をさせたことが
始まりです。
綺麗な奥さんと、(実際の話ではどうか知りませんが)かわいい
子供に恵まれて、そのままの生活を続けれいれば命を落とすこと
もなかったでしょうに。
邦題の副題には、「アメリカをはめた男」となっていて、
確かにCIAの目をかいくぐって密輸で大金を荒稼ぎしていた
ことで最後には身を亡ぼすのですが、国に利用されたのが
始まりと考えれば、「はめた」のはどっち?とも思えます。
連邦警察、州警察、麻薬取締局に同時に追われても無罪
放免になるほど、米政府の闇を知っていたのです。
でも人間、欲が出だすととどまるところを知らなくなるのが、
怖いところ。
適当なところであぶく銭を謳歌していればよかったのですね。
なんて犯罪者の見方をするわけではないけれど、世の中、
もっとずる賢く立ち回る輩もたくさんいるので、ちょっと
可哀そうって気にもなるわけです。
ともかく久々のトムのアクション・ムービー。
十分楽しめます。
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JUGEMテーマ:映画
パターソンのような味わいのある映画が日本で公開されるのは
うれしいですね。ブロックバスターだけでなく、こういった、
言ってみればマイナーだけど、何となく心がほっこりする映画は
好きです。
ジム・ジャームッシュが、ニュージャージー州のパターソン市という
ところで暮らす、これまた街の名前と同じバス運転手の*Paterson"の
ごくごく平凡な日々の、ある1週間を描いたドラマ。
そのバスの運転手役を演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズで、
黒装束にマスクをかぶりライトセーバーを操っていたアダム・ドライバー
なので、そのギャップが面白い。
パターソンは仕事が終わって家に帰ると、夕暮れ時には愛犬のマービンを
散歩がてら、行きつけのバーで1杯ビールを飲む。その間、ブルドックの
マービンは外でじっと待たされる。(まだ映画を観てない方は、ここ重要
なので覚えておいてくださいね。)
家には美しい、お菓子づくりに熱心な若妻ローラがいて、つつましくも
幸せな毎日を過ごしている。ローラを演じるのはイラン出身のゴルシフテ・
ファラハニ。
と、ここまでは平平凡凡に見えるものの、1つだけ非凡な面があった。
それは、パターソンが詩人であったということ。彼は日常の何気ない
1コマ1コマを、まるで抒情詩のようにノートに記録していく。
でも、ある日、悲劇は起きるのでした。この辺りは映画を観てのお楽しみ。
最後の方で、以前にジャームッシュ監督作品に出演したことのある
永瀬正敏が、パターソンと出会う日本人詩人役になっているのがたまりません。
喧噪の毎日の中で過ごしている方には、一服の清涼剤になること間違いなしです。
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JUGEMテーマ:映画
ハクソ―リッジ公開中ですね。もう観ましたか?
私はアメリカでDVDを借りて観ました。
この映画で、 アンドリュー・ガーフィールド は作品賞とともに、
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
俳優としてそんなにレベルが高いとは思いませんが、敬虔な
クリスチャンが、戦場で肉体的なことよりも心の葛藤に悩む様子は、
少し心もとなげな彼に合っていたのかもわかりません。
「沈黙」はまだ観てないので、何とも言えませんが、
「ソーシャルネットワーク」や「スパイダーマン」からは、
随分成長したのでしょう。
さて、この映画、" Hacksaw Ridge"は、沖縄戦終盤の非常に過酷な
状況での日米戦を描いています。中にはその描き方が残酷すぎる
というような批評もあるようですが、私が観た限り、爆破で手足が
もぎ取られ、内臓が露になるシーンなどは、作りすぎて逆に滑稽で
さえあります。
この映画のテーマは、主人公のドスが、アメリカに対する愛国心と、
キリスト教への信仰心との間で揺れ動きながらも、自分にできることは
何かということを模索し、許される範囲内で必死に人間としての戦いを
続けることであり、日本側とアメリカ側がどうのこうのといったような
次元で見る映画ではありません。
戦場で最後に物を言うのは気力です。その点、日本軍の粘り強さは
有名ですが、アメリカ兵の中にもこのような人物がいたことは特筆
すべきです。つい先日、沖縄戦終結の慰霊祭が行われていましたが、
今、他国の人がかかわって沖縄をゆがめている事実に心が痛みます。
もうこのような形の陸上戦が繰り返されることはありませんが、
違う形での戦争が止むことがないのは悲しい事実です。
政治利用するのではなく、本当にあったことだけを正しく後世に
伝えていくことが望まれます。
JUGEMテーマ:映画
美女と野獣は大ヒット中ですが、3年前に作られた
フランス版も見比べてみてはいかがでしょうか?
こちらのヒロインは、フレンチのレア・セドゥ。彼女を
初めて観たのは、その前年に作られた、「アデル、ブルーは
熱い色」でした。この役はかなり毛色の違った役どころで、
ここから入った私は、その後の彼女の映画を観るとき、
かなりのギャップを感じていました。
今回は全く正反対の、愛らしい女の子の役。一方、野獣役の
ヴァンサン・カッセルのアメリカ映画で記憶に残っているのは、
2010年の「ブラック・スワン」ですね。
この元王子がどうして野獣に変えられてしまったかという
設定は、エマ・ワトソンの"Beauty and the Beast"とは少し
違っていますが、どちらも天の神様に試されていたという点では、
同じと言えるでしょう。
人間は物質界に住んでいるので、やはり目に見える表面的な
ことで判断しがちなのは、致し方ないのかもわかりません。
私も実は面食いですから。
ポイントとなる薔薇の使い方にも少し違いあります。
フランス版では、そもそも薔薇を娘の要望に従ってもぎ取って
しまったことに問題の発端があるのですが、アメリカ版では、
命の灯のように扱われていますね。
私が一番かわいいと思ったのは、王子以外にも召使や周りの
物まで彫像とかに変えられてしまう中で、フランス版では、
狩りに使っていたビーグルが変身している妖精?たちです。
ラブストーリーという点では、アメリカ版の方が心の移り
変わりが繊細に描かれているので、ヒットする所以でもある
のだと思いますが、それぞれに味わいはあります。
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JUGEMテーマ:映画
ライオンというタイトルの意味は映画の最後に出てきますが、
成人してからの主役を演じたデヴ・パテルの髪の毛って、
まるでライオンの鬣のようでした。
それにしても、あの5歳の子役、サニー・パワールのかわいいこと!
これからどんな風に成長していくのか、とても楽しみです。
さて、この「25年目のただいま」の原作となった
"A Long Way Home" は何か国語にも訳され、世界で話題と
なりました。こんな話が実際に起こりうるのも、グーグル様の
おかげですね。
現代のハイテク機能がなければ、小さい頃のうろ覚えの記憶から
遠く海を隔てた国の、しかもほぼ未開発地域の生家を探し出す
なんてことはできなかったでしょう。
その本人の役を、あの「スラムドッグ$ミリオネア」で一躍有名
になった、インドの血を引く俳優が演じたことにも、無数の技術者を
アメリカに輸出しているインドを強調するものであったように思います。
また、オーストラリアの里親も、二コール・キッドマンという
オッシー女優が演じたことも、キャスティング効果があったのでは。
でも、インドって、やはり都会と田舎とでは暮らし向きが全然違うし、
貧富の差が激しいから、表には出ないところで人身売買などの危険な
取引が行われているのでしょうね。
子供ながらに感を働かせて逃げ去ったからこそ、サルーは生き延びる
ことができたんですよね。今でも、俗にいう、橋の下で暮らす
ストリート・キッズがどれくらいいるのかと思うと、心が痛みます。
邦題につけられたタイトルの「ただいま」って、英語の"I am home."
より、やっぱりぐ〜んと胸に響きます。