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シドニー・ポラック監督を偲んで
JUGEMテーマ:映画


訃報です。「愛と哀しみの果て」で、アカデミー賞を二つ取り、20以上の映画を監督した、シドニー・ポラック氏が、月曜日、自宅で癌のため、73歳という、監督業としてはまだまだ活躍の期待できる年で亡くなりました。Sydney Pollackは、俳優でもあり、プロデューサーもこなしていました。

ポラック氏は、常に時代の変化を鋭敏に捉え、変わり行く世界の中で、絶えず新しいスタンスの映画を作っていたと、ある映画研究家は行っています。1950年代に、ニューヨークで、俳優としてこのビジネスに入り、そして俳優を育てる側になり、1960年代になると、西海岸に移り、テレビ映画の監督を始めました。

Pollack監督は、とても几帳面で、彼の作る映画は、音楽の合わせ方などが完璧で、まるで抒情詩のようだと、あるシネマトグラファーは言っています。シドニー・ポラックの映画にかける情熱は、周りにいるものにも伝わり、皆をどんどん深遠な世界へ導いていくのだそうです。

監督、及びプロデューサーとして頂点を極めたのは、1985年の作品で、20世紀初頭のケニヤでの、作家の経験を描いたドラマ、”Out of Africa"ですが、プロデューサーとしては、"Presumed Innocent","The Fabulous Baker Boys","The Talented Mr. Ripley","Cold Mountain",そして記憶に新しいところでは、”Michael Clayton"などが挙げられます。

いずれも、いつかもう一度見てみたい作品ばかりです。シドニー・ポラック氏のご冥福をお祈りします。
| mikaeiga | 07:12 | comments(0) | trackbacks(10) |
映画祭2008年
JUGEMテーマ:映画


フィルム・フェスティバルのシーズンです。この日曜日には、フランスの超有名な「カンヌ映画祭」が、幕を閉じます。今年のグランプリはどの作品になるのでしょうか?そして、地元シアトルでは、「シアトル国際映画祭」が木曜日から始まりました。

では、まず「カンヌ映画祭」から。今回で61回目になる「カンヌ映画祭」の今年の傾向はといえば、アメリカ離れ。もしろん、クリント・イーストウッド監督の”Changeling"や、ウディー・アレン監督の"Vicky Cristina Barcelona"、そして、目玉の"Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull"では、800ポンドのゴリラが見もの。こういった大物作品はあるものの、Woody Allenの映画は、ハリウッドの資本では作られてないとか。これもドルが弱いせいなのか?!

ヨーロッパ系で目を引くのは、カトリーヌ・ドヌーブが、白血病に犯され、家族からの脊髄移植を求める映画、”Conte"で、美しい実の娘、Chiara Mastroiannni(故マルチェロ・マストロヤンニの娘)が義理の娘を演じています。ルーマニアの”Boogie"や、ドイツの”Cloud 9"もおもしろそう。ドキュメンタリーでは、プロボクサーのマイク・タイソンを描いた、”Tyson"があり、今年のカンヌでは、最も悲しい映画だそうです。

さて、シアトル国際映画祭はというと、オープニングは、1999年にシアトルで実際に起きた、WTO暴動をドラマ化した作品で、主演のシャーリーズ・セロンがシアトル入りしました。これから、6月15日までの間に、人気俳優や監督たちが続々シアトルに来る模様です。また追って報告します。

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| mikaeiga | 03:01 | comments(0) | trackbacks(4) |
「潜水服は蝶の夢を見る」
JUGEMテーマ:映画


アカデミー賞関連の主な作品も今日で大体見終わったと思います。そして最後に紹介する作品こそ、アカデミー賞を取ってほしかった、素晴らしい映画です。私は元来、実話に基づく映画作品が好きですが、この「潜水服は蝶の夢を見る」は、実に見ごたえがありました。現実に起こった、ある不幸な出来事を描いているのですが、決してお涙頂戴ではなく、「生きる」ということを今一度考えさせられる映画です。

この”The Diving Bell and the Butterfly"は、アカデミー賞の4部門にノミネートされました。外国映画でこれだけ多数の部門にノミネートされること自体、この作品のすごさを物語っています。監督、編集、脚色脚本と、シネマトグラフィーの4部門です。私は、この映画が、「ノーカントリー」の代わりに作品賞を取るべきではなかったのかと思うほどです。

話の筋を簡単に説明すると、あの超有名なフランスのファッション雑誌「エル」のバリバリ編集長が43歳の若さで、運転中に脳梗塞の発作に襲われ、3週間ほどしてやっと意識を回復するも、体の全てが麻痺しており、残された機能は、左目だけという悲惨な状態。それでも頭脳はそのままで、複数のセラピストが必死に、コミュニケーションの術を訓練しようとする。

そして驚くべきことに、左目の瞬きだけで、アルファベットの文字を一つ一つ示唆し、約2年がかりで、回顧録を書いてしまうのです。もちろん手でも、コンピューターでもなく、瞬きだけで。朝起きてから、夜寝るまでのすべての時間を使って、瞬きでディクテーションしてできるページは、たったの1ページ半。

この病気は、"Locked-in Syndrome"(閉じ込め症候群)という難病らしいですが、いくら説明を聞いてもその人の立場になることは難しいでしょう。でもこの映画の見事なところは、患者の視点からカメラワークがなされていて、ほんの少しでも疑似体験ができること。そして周りには聞こえない、患者の魂の叫びは、声優の声でせりふになっています。
ときどきカメラぶれかとも思えた画面のモザイクは、患者の涙だったんですね。久々の大作を見ました。


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| mikaeiga | 07:39 | comments(0) | trackbacks(13) |
「Juno」
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「母の日」にちなんだ映画、”Juno"を見ました。ずっと前に高校生の息子が映画館で見てきた後、「あまり好きではなかった。」と言っていたので、DVD になってからも少しもをおいていたのですが、アカデミー賞の「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」にノミネートされ、「オリジナル脚本賞」を受賞したからには、映画ファンとしてみないわけにはいきません。

皮肉なことに、「オリジナル脚本賞」を取ったこの映画のせりふが、息子はあまり好きではなかったそうです。私も、主役の女の子の喋りには、少し抵抗がありました。でもまさに、今風です。そういう意味でも、現実を見据えた映画としては、おもしろかったと思います。低い予算で作られ、ブロックバスターヒットなど、製作者も予想していなかったのに、どんどん口コミで広がり、大きい映画館でも上映されるようになり、全国的に広まった映画です。

特に愛し合っていたわけでもない、高校生の男女が、たった1度の遊びで子どもができてしまう。判断を託された女の子は、一度は否認を考えるも、決断できず、産んでから、子どものいない夫婦に養子に出す手配をする。子供を渡した後は、以後何の連絡も取らないという条件で。

実は、道路を挟んで、私の向かいに住んでいる夫婦には子どもがなく、かねてから養子を望んでいました。そしてある日、高校生が生む子どもをもらうことが決まったと聞きました。もう何年も前のことです。赤ちゃんが家に来て見せてもらうと、とても愛くるしい子でした。そして1年も経つか経たないうちに、その同じ高校生がまた子どもを産むので、兄弟ができていいから今度ももらうつもりと言っていました。

数ヶ月たってから、最初にもらった子どもに言語障害があることがわかり、2番目の話はないことになりました。今、最初にもらった子どもは、小学校の特別養護クラスに通っています。恐らくこの高校生の母親は、薬か何かをやっていたのでしょうね。この映画は、現実味があります。

| mikaeiga | 07:11 | comments(0) | trackbacks(5) |

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