イギリスの首相の座をめぐる政治映画 ”The Deal”
2008.08.30 Saturday | category:Based on true story
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アメリカは、今民主党の、史上初となる黒人大統領候補の、バラック・オバマに燃えています。今週の月曜日から民主党の党大会が始まり、初日は病の床から這い出してきた、ケネディ元大統領の兄で同僚の上院議員、テッド・ケネディの応援演説に始まり、オバマ夫人のミシェル・オバマ。2日目は、民主党の候補者選びに敗れたヒラリー・クリントン。3日目は、その夫で元大統領のビル・クリントンに続いて、副大統領候補のジョー・バイデンによる氏名受諾演説。そして最終日には、オバマ氏による大統領氏名演説でフィナーレを迎え、党大会を締めくくりました。
これはもうお祭り騒ぎの始まりです。アメリカの大統領選挙は日本やイギリスと違って、国民一人一人に選ぶ権利を与えられるので、4年に1回、その興奮を味わえます。といってもまだ市民権のない私には投票はできませんが。日本では特に、首相を決める際にも密室談義が多いですね。これは日本だけかと思っていたら、議会政治の本家本元、イギリスでも似たようなことがあるということが今度の映画、”The Deal”を見てわかりました。
この映画は、ダイアナ日をめぐるイギリス王室の事情を描いた、"The Queen”
の前編ともされていますが、今回の主役は、もちろんイギリスの前首相である、トニー・ブレア氏。こちらは、メジャー首相の後を受けて、イギリス史上最年少の41歳という若さで、首相の座に着くに至った、政治の舞台裏をドラマにしています。考えてみると、ブレアはオバマより若かったんですね。
イギリスの現首相は、労働党のゴードン・ブラウン氏。彼は、本当は、十数年前に首相の座に一番近かった人なんですね。でも、労働党の代表が急死したとき、地道に力をつけてきたブラウン氏の横で、急な勢いで人気を上げてきたブレア氏を立てることが労働党にとってもっとも有利であると判断した周りや本人たちの意見交換で、閣僚に入ることを条件に、ブラウン氏は身を引きます。似てません?日本のやり方と。
”The Deal”(取引)には、サッチャー首相やメジャー首相など、本物が登場するフィルム・フッテ−ジもあちこちで見られるので、おもしろいです。それにしても、ゴードン・ブラウン氏を演じた男優は、かなり本物に近いです。
デニス・クエイドの最近の映画
2008.08.23 Saturday | category:Actor
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デニス・クエイドも、まあまあ好きな男優の一人です。家の主人の若い頃に、ほんのちょっと似てなくもないかな?!それはともかく、まだ劇場公開から半年もたっていないのに、DVDになった、”Smart People”(賢い人々)を見ました。
これは、カーネギー・メロウの堅物のやもめ教授が、ひょんなことから、人間性を変えていくお話。Dennis Quaidが演じるのは、大学生の息子と、大学受験生の娘を持つ、人付き合いの下手な、極めておもしろくない父親で、ある日怪我をして入院したERの女医がかつての教え子だとも気付かないほど、どんな生徒にも感情移入のできない教授でした。
ところが、どうしたことかこの女医と付き合い始め、躓きながらも、家族を大切にする、人情味のある先生に変身していきます。受験勉強中の娘役は、アカデミー賞にノミネートされた、エレン・ペイジで、まさにはまり役。頭がよくても、決して人間性が伴わない人っていますよね。大学受験を終えた息子を持つ親には、ちょっと共感のできる映画でした。
そこで、ちょっと前に出た、デニス・クエイドの映画、”Vantage Point”も見てみました。こちらは大統領を守るSPの役。一度は警護中に撃たれるも、また復帰したのが、スペインで行われたテロのサミット。そして、やはりテロが行われる。この映画がおもしろかったのは、テロの瞬間が最初に放映されてから、何回も何回もそのシーンを、違う角度から移しているところ。
最初は、またかと思うのですが、編集のうまさで、毎回新しい気付きを与えてくれる。全身を目と耳にしていなければわからない詳細を、あらゆるアングルから探っていき、ゴールにたどり着くところが、スリルがありました。息子は、SPを含め、国家の機密保持に興味を示していて、これまた興味の対象になる映画でした。 バンテージ・ポイント コレクターズ・エディション
も出ています。
ルーマニア映画"4 months, 3 weeks, and 2 days"
2008.08.16 Saturday | category:Drama
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1989年12月に起きたルーマニア革命のときのユーチューブ動画です。初めて動画を貼り付けてみました。というのも今日紹介する映画は、1987年のルーマニア共和国が舞台となっており、当時頻繁に行われていた非合法の堕胎を描いた作品なので、少し歴史に触れておくといいかと思いました。
当時のルーマニアでは、避妊も堕胎も許されず、間違って妊娠してしまった場合は、闇のルートで、高額で危険な措置を取らざるを得ない状況でした。子どもをおろす羽目になった学生は、ルームメートの力を借りて、ある人物に子どもの処理を頼もうとします。でも、最初に報告していた妊娠期間よりはるかに進んでいたことを知った男は、自分の身の危険もあるので、さらに値段を吊り上げます。
学生もその友人もそんな余裕はなく、切羽詰った友人は、ボーイフレンドの実家に夕食に招かれている直前にもかかわらず、ルームメートのために男に身を委ねるのです。そこまでして行った処置で、学生の体から塊がおります。この辺はちょっと目を背けたくなります。またその後始末にも。原題は、”4 luni, 3 saptamâni si 2 zile”。
当時のルーマニアは共産政権の独裁者体制で、国民は大きな不満を持っていました。人民は貧しい暮らしを余儀なくされているのに、独裁者夫婦は宮殿に住み、贅沢の限りを尽くし、後継ぎの息子も博打と酒に酔いしれる放蕩者。何か、どこかの「北〜」と名のつく国に似ていません?今またジョージア(グルジア)で紛争が起きていますが、早く解決することを願っています。
アカデミー賞外国映画部門受賞映画"The Counterfeiters"
2008.08.09 Saturday | category:Academy
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アカデミー賞の主な受賞映画は、一通り見ましたが、外国映画部門の受賞映画はまだでした。DVDが出たので、早速オーストリア製作の、”The Counterfeiters”つまり、贋金作りの映画を見ました。私の好きな実話に基づく映画です。本を読むのは長くかかっても、映画だと、2時間前後で見終わるので、世界の出来事を知るのにいいですね。
時代は第2次大戦の、ナチス・ドイツ。ユダヤ人たちは、あちこちの収容所に送られていきました。過酷な労働を強いられ、非衛生的な環境の下で生活させられるユダヤ人たちは、時には理不尽な理由で射殺されていきます。そんな中で、何か特別な才能がある人は、少しだけいい待遇を与えられます。
主人公の男は、贋金作りで捕まって、収容所に送られましたが、まずは絵が上手に描けることがわかり、オフィサーたちの肖像画を描いたりする事で特別扱いされます。ところがある日突然、別の収容所に護送されるのです。そこには、収容所の中とは思えない設備の整った贋金作りの工場がありました。
既に、多数のユダヤ人たちが働かされていましたが、絶対にばれることのないポンドの偽手形を作って、敵国であるイギリスの経済を破綻させようとする計画には、贋金作りのプロの手が要ったのです。主人公は早速チーフに任命され、見事に精密な手形作りに成功します。もし失敗していたら、チームは全員ガス室行きでした。
でも第1の計画が無事遂行されると、幹部は今度は偽ドル作りを迫ってきます。このチームの技術を持ってすれば難しくはない手法ですが、中には、この映画の原作を書いた印刷工がいて、ナチス・ドイツに加担することを断固拒否するのです。与えられた期限はどんどん迫ってきて、チームの中には動揺が走りますが、主人公の男は決して仲間を売ることはしません。
久しぶりに見た戦争の裏側を赤裸々に描いた、実話に基づく贋金作りの映画。1936年に始まった、このナチスによる贋金作りは、歴史上、最高規模の組織犯行だとされています。原題は、”Falscher, Die”。しばらくタイム・スリップしてみてはいかがでしょうか?
大学が舞台の映画その3
2008.08.02 Saturday | category:College
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大学が舞台になった映画は、これまでハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、プリンストン大学と紹介してきましたが、以前に「グッドウィル・ハンティング」の舞台になったMITが再び登場です。今回の映画は、「21」。やはり理数系のMITです。今年のワシントン州西部のハーバード大学合格者の中で、ハーバードを蹴ってMITに行った人が二人います。
さて、この「21」ですが、カードゲームの「ブラックジャック」はご存知ですか?私も昔の遠い記憶ですが、とにかくカードのコンビネーションが21になればいいわけです。このゲームに関連して思い出すのは、トム・クルーズとダスティン・ホフマンが共演した「レイン・マン」ですね。その年の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞も取った映画です。高機能自閉症がテーマでした。
でもこの病気でない、ただ単に数学的頭脳が飛びぬけているMITの学生がグループで合図を決めて、カジノで大もうけをたくらむ話です。それを先導しているのは、ケビン・スペイシー演じる大学教授。主演の学生ベンを演じるジム・スタージェスは、MITからハーバード大学医学部に合格した優秀な学生。でも、シングルマザーの家庭では、30万ドルもする授業料を払うめどが立たず、奨学金をもらう競争は激しく、思案に暮れているところへ、教授から誘われる。
初めは、いやいや、授業料さえカバーできればと考えていたベンが、ゴールの資金を得られた後も、甘い汁を吸うことがやめられなくなり、友人や本業の学業全ての基盤を失いかけてしまう。ここに人間の弱さがあるんですね。この作品は、実話を大胆に脚色して作られたもの。今も、カジノでは、ひょっとしたら、記憶力の天才が同じことを試しているかも。
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