アン・ハサウェイが「レイチェルの結婚」で見せた汚れ役
2009.03.27 Friday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
アカデミー主演女優賞にノミネートされたアン・ハサウェイの”Rachel Getting Married”を観ました。これまでのAnne Hathawayは、「プリンセス・ダイアリー」や「悪魔を着たプラだ」に代表されるような、きれいで華やかな役どころが多かったのですが、今回はキムという名の、元麻薬患者を演じ、女優としての幅を広げました。
姉妹のレイチェルが結婚するので、式に出るために、麻薬患者の更生施設でリハビリをしているキムが家に帰ってきます。姉妹の間には懐かしい感情がわくものの、一方で、麻薬を常用していた頃に運転を誤って、同情していた弟を死なせるというつらい過去に、ギクシャクした関係も消せません。
二人の母親は父とは離婚し、今では父親も再婚しています。結婚式の準備が進む中で、生みの母親とも再会するのですが、キムは、この母にどうして麻薬で正常な判断を失っている姉に弟を預けたのかと、攻め寄る場面があります。
今までにない汚れ役で女優の株をあげた、アン・ハサウェイに感心する一方で、身勝手な生みの母親の役を演じていた、デボラ・ウィンガーには初め気がつかないほど老けていて、ショックを受けました。わざと年齢以上に見せているのかどうかわかりませんが、しばらくスクリーンで見ることがなかったので、その変わり様に、自分も年をとるはずだと納得してしまいました。
広い自宅を開放して、裏庭にテントを張って、インドの民族衣装でパーティーを行った「レイチェルの結婚」。結婚式の準備から披露宴まで、外国の結婚式の様子を知るのにもいい映画です。
ナターシャ・リチャードソンがスキー事故の後亡くなりました。
2009.03.19 Thursday | category:Actress
JUGEMテーマ:映画
ナターシャ・リチャードソンがスキー事故で重体というニュースが流れましたが、翌日、病院で家族に見守られて、45歳の若さで亡くなりました。ケベックのスキー場で初心者のレッスンを受けていて、坂を下るときに頭を打つ怪我をした後数時間は大丈夫だったものの、急に頭痛がひどくなり、アメリカの病院に移送されて手当てを受けていましたが、回復することなく亡くなりました。
Natasha Richardsonは、1963年5月11日、イギリスのロンドンで生まれました。お母さんは、ベテラン女優の、バネッサ・レッドグレーブです。ロンドンの演劇学校で訓練を受けたリチャードソンは、最初主に舞台で活躍していましたが、1986年に、”Gothic”というホラー映画でデビュー。以後、その容姿と演技力で数々の映画に大物スターと共演。
1993年に、ロバート・フォックスと離婚した翌年に、”Nell ”という映画で共演した、リアム・ニーソンと結婚。二人の息子をもうけ、母と女優業を立派に両立させていました。トニー賞にノミネートされた、”Closer”という、ブロードウェイ・ミュージカルにも出演し、1998年には、キャバレーのリメークで主演女優賞をとるなど、多才振りを発揮していました。
家庭での料理の腕前は相当なもので、夫のLiam Neesonとともに、ニューヨークの邸宅に、よく仕事仲間の、Ralph Fiennesや、Meryl Streepなどをディナーに招いていたようです。
心からご冥福をお祈りします。
日本がテーマのドイツ映画 「花見」を観てきました。
2009.03.11 Wednesday | category:Drama
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ドイツ映画賞でも金賞、銀賞を取り、ここシアトルでも、昨年のシアトル国際映画祭において、最優秀作品に与えられる、スペースニードル賞を取った映画、”Cherry Blossoms”を観てきました。観衆は年配のカップルが殆どでした。
泣くことは予想していましたが、映画の後半では、涙が枯れることはありませんでした。映画館を出てからも、まだ涙が頬を伝いました。夫婦愛、家族愛を描いた、「花見」という映画は、最初ドイツを舞台にしますが、後半は日本の東京が舞台になります。
夫の死期が近いことを知らされ、夫にはそれを告げずに、どこか思い出になるところへ旅をしようと持ちかけるのですが、結局ベルリンに住む息子夫婦の元を訪ねることになります。でもあまり歓迎されないことを知り、二人で海を見に行くことに。そこで後に残るはずだった妻が突然死。
残された夫は、妻がこよなく愛した日本を訪ねて、妻の魂を探ろうとします。もう一人の息子のいる東京に全財産も持って出かけますが、やはり歓迎されない。でも公園で知り合った、舞踏ダンサーの女の子と触れ合うことで、やっと妻の心に近づくことができるのです。
核家族化する社会のなかで、母を想い踊り続けるホームレスの女の子の存在は貴重です。空気のような存在になりつつある夫婦に突然の別れが来るとき、初めてお互いを知ることになる。富士山が映画の中でこんなに美しく気高く見えたことはありませんでした。絶対におすすめの映画です。
ドイツ映画賞でも金賞、銀賞を取り、ここシアトルでも、昨年のシアトル国際映画祭において、最優秀作品に与えられる、スペースニードル賞を取った映画、”Cherry Blossoms”を観てきました。観衆は年配のカップルが殆どでした。
泣くことは予想していましたが、映画の後半では、涙が枯れることはありませんでした。映画館を出てからも、まだ涙が頬を伝いました。夫婦愛、家族愛を描いた、「花見」という映画は、最初ドイツを舞台にしますが、後半は日本の東京が舞台になります。
夫の死期が近いことを知らされ、夫にはそれを告げずに、どこか思い出になるところへ旅をしようと持ちかけるのですが、結局ベルリンに住む息子夫婦の元を訪ねることになります。でもあまり歓迎されないことを知り、二人で海を見に行くことに。そこで後に残るはずだった妻が突然死。
残された夫は、妻がこよなく愛した日本を訪ねて、妻の魂を探ろうとします。もう一人の息子のいる東京に全財産も持って出かけますが、やはり歓迎されない。でも公園で知り合った、舞踏ダンサーの女の子と触れ合うことで、やっと妻の心に近づくことができるのです。
核家族化する社会のなかで、母を想い踊り続けるホームレスの女の子の存在は貴重です。空気のような存在になりつつある夫婦に突然の別れが来るとき、初めてお互いを知ることになる。富士山が映画の中でこんなに美しく気高く見えたことはありませんでした。絶対におすすめの映画です。
アカデミー賞8部門に輝いた話題の映画、「スラムドッグ$ミリオネア」
2009.03.03 Tuesday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
アカデミー賞の10部門にノミネートされ、そのうち8部門を取った、勝率8割の話題の映画、”Slumdog Millionaire”を観てきました。作品賞、監督賞を始め、曲、歌、音響、編集、脚色脚本、シネマトグラフィーの8部門での受賞です。Bollywood映画がHollywood映画をしのぎました。俳優部門では誰もノミネートされなかった、殆ど無名の役者たちによる映画です。子役たちが大活躍しました。中心になる兄弟と、女の子の3人をそれぞれ3世代にわたって演じました。アカデミー賞授賞式会場でのインタビューで、子役の男の子が、ここへ来るのに飛行機に乗ったのが初めてと語っていました。
ミリオネアになるクイズショーで、ムンバイにある貧民屈で育った孤児がどうして、教育も富みもある他の挑戦者よりも多くの知識を持っているのか。全問正解のチャンスを与えられる直前に疑いをかけられ、まさかの逮捕。拷問めいた尋問を受けながら、正解を答えられた背後にある彼の人生が語られる筋書き。
この映画を上映するに当たっては、地元の人々の強い反対があったそうです。それは余りにもムンバイ(元ボンベイ)の現実が赤裸々に描かれているから。男の子たちが育った町並みはセットではなく、実際の町を使ったと聞いています。
「スラムドッグ・ミリオネア」は単なるシンデレラストーリーのような娯楽映画ではありません。ラブストーリーを軸に、現実に起こっている問題を随所に描いた、見ごたえのある映画です。
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