ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつでジョン・レノンの誕生を知る
2011.02.22 Tuesday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
"Nowhere Boy"(プレビューをどうぞ)は、青年時代のジョン・レノンと、彼に影響を与えた二人の母の物語。これまでビートルズの前身であったバンド、クオリーメンの話や、知らない人のない伝説のロックバンド、「ビートルズ」が誕生するまでの音楽的秘話はよく耳にしたものの、John Lennonが、ビートルズのジョン・レノンになっていく背景はあまり語られることがありませんでした。
ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつで二人の母を演じるのは、イギリスの演技派女優、クリスティン・スコット・トーマスと、アンヌ=マリー・ダフの二人。厳しくしつけて育てる母に感謝しながらも、情緒的に問題のある生みの母に惹かれるジョン。そしてその母を通して、ジョン・レノンの音楽的才能が開花していきます。
エルビス・プレスリー全盛時代に青春を過ごすジョンは、やがてギターを持ち、自分の音楽の世界を広げていくのです。その過渡期に出会う年下のポール・マッカートニーがとてもかわいい。ある場面では、ポールがジョンの母に気に入られていることにやきもちを焼くシーンがありましたが、これはビートルズ結成後の二人の確執の元になったのではないかと思うのでした。
数多くの名曲を生んだ背後には、家族の愛情や友人関係が大きく影響していたのですね。ジョン・レノンを演じる、アーロン・ジョンソンは、「幻影師アイゼンハイム」”Illusionist"で、若き日のアイゼンハイムを演じていたのには気がつきませんでした。刹那的な役がよく似合いそうです。
「わたしを離さないで」には青春を超えた人生観がある
2011.02.16 Wednesday | category:Drama
「わたしを離さないで」は、日本生まれの英国人作家、カズオ・イシグロの作品を映画化したもの。「日の名残り」”The Remains of the Day"も映画化されているので、ご存知の方も多いはず。中心をなす3人の俳優たちが好演して、余韻のある映画に仕上がっています。
原題、”Never Let Me Go"(プレビューをどうぞ)は、主演女優の演技派、キャリー・マリガン(キャシー)の回想で始まります。子供の頃通っていた、のどかな田園地方にある全寮制の学校で、仲のいい女友達、キーラ・ナイトレイ(ルース)と、ほのかな思いを抱いていた男友達、アンドリュー・ガーフィールド(トミー)との幼い頃のほろ苦い思い出。
やがて3人が青春時代を迎える時には、思いを寄せていたAndrew Garfieldは、Keira Knightleyと恋人同士に。そのまま一緒に若者グループで同じコテッジで暮らすことは苦痛でした。そして、美しい田園風景の中にも、近未来にやってくる過酷な運命が押し寄せていることが、徐々にわかっていくのです。
メイクやヘアースタイルでアレンジしているとは言うものの、青春時代のきらきら輝いている時のCarey Mulliganと、現代の苦しみや悲しみを背負ったキャリー・マリガンの表情を見比べると、いい女優さんだなと思わせます。アンドリュー・ガーフィールドも、ソーシャル・ネットワークとはうって変わった、ひ弱なイメージが印象的でした。
原題、”Never Let Me Go"(プレビューをどうぞ)は、主演女優の演技派、キャリー・マリガン(キャシー)の回想で始まります。子供の頃通っていた、のどかな田園地方にある全寮制の学校で、仲のいい女友達、キーラ・ナイトレイ(ルース)と、ほのかな思いを抱いていた男友達、アンドリュー・ガーフィールド(トミー)との幼い頃のほろ苦い思い出。
やがて3人が青春時代を迎える時には、思いを寄せていたAndrew Garfieldは、Keira Knightleyと恋人同士に。そのまま一緒に若者グループで同じコテッジで暮らすことは苦痛でした。そして、美しい田園風景の中にも、近未来にやってくる過酷な運命が押し寄せていることが、徐々にわかっていくのです。
メイクやヘアースタイルでアレンジしているとは言うものの、青春時代のきらきら輝いている時のCarey Mulliganと、現代の苦しみや悲しみを背負ったキャリー・マリガンの表情を見比べると、いい女優さんだなと思わせます。アンドリュー・ガーフィールドも、ソーシャル・ネットワークとはうって変わった、ひ弱なイメージが印象的でした。
ブラック・スワンのナタリー・ポートマンはアカデミー賞も制するか?!
2011.02.10 Thursday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
ブラック・スワンに渾身の力を込めて演じたナタリー・ポートマンは、この間、SAG”Screen Actors Guild Awards"でゴールデン・グローブ賞に引き続き、主演女優賞を獲得しました。この勢いでアカデミー賞主演女優賞も手にすることができるでしょうか?
俳優組合が組織している授賞式では、見事に出っ張ったおなかを見せたドレスを着ていましたね。誰かがベストドレッサー賞に選んでいましたが、アカデミー賞授賞式ではもっと出ているはず。今度はどんなドレスを着てくるのでしょう。
”Black Swan"(プレビューをどうぞ)では、半年以上前から、単なるバレエレッスンではなく、実際にバレリーナが毎日過ごしているほどにレッスン時間を割いて、バレエにどっぷり浸って役作りの準備をしていたわけです。Natalie Portmanは、インタビューで、もう二度とトーシューズを見たくないというほど、辛い訓練を行っていたんですね。
でも振付師と懇意になったわけだから、苦しいことばかりではなかったのでしょう。ライバル役のミラ・クニスも「ザ・ウォーカー」以来注目している女優の一人です。母親役のバーバラ・ハ−シーを見ていると、20年以上も前の「フォーエバーフレンズ」を思い出します。
又、昔活躍したバレリーナの役で、久しぶりにウィノナ・ライダーを見ましたが、適役というか、今はこういう役しか回ってこないのかなという物悲しさもありました。いい女優さんだったのに、精神的に不安定だったんですね。今の若手では、リンジー・ローハンに似ている気がします。ついこの前宝石店で盗みを働いて捕まっていました。
話がそれましたが、誰にでもある二面性。純真無垢な白鳥と、その陰を秘めた黒鳥にいつの間にか支配されているバレリーナの役を見事に演じたナタリー・ポートマンの努力の結晶が見られるブラック・スワン。晴れの舞台が楽しみです。
アフターライフ:生と死の間でさまよえる魂
2011.02.02 Wednesday | category:Horror
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アフターライフを経験してこの世に生還した人もいると聞きます。日本では、「おくりびと」の大ヒットで、「納棺師」という職業がクローズアップされましたが、今日の映画 ”After Life”(プレビューをどうぞ)は、アメリカの納棺師のお仕事。でも、「おくりびと」のように夫婦愛や家族愛を深く掘り下げた映画ではありません。
「アフターライフ」では、交通事故で亡くなった女性が、この世に未練を残していることから、死体の処理室に送られてきても、まだ魂が自分の死を認められず、死者と会話ができる納棺師、リーアム・ニーソンに説得されながら、いよいよ納棺の日を迎えることになります。
”After Life”は、むしろマイルドなホラー映画で、未だにアダムズファミリーの余韻が強く残る、 クリスティーナ・リッチが演じていることで、臨場感を増します。一方現実の世界では、突然恋人を亡くしたジャスティン・ロングが、やはり何かしら恋人の信号を感じ取るのです。
小さい子供は心が純粋なので、大人には見えない霊の世界が見えることがあるといいます。Christina Ricciは学校の先生。その生徒の中に、やはり霊感少年がいて、死後の彼女を見てしまうんですね。
自分が将来どんな死に方をするのか、まだ想像したくありませんが、いずれにしても納得のいく死に方をしたいものです。
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