「別離」は現代の問題を数多く含んだ家族映画
2012.11.24 Saturday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
「別離」は現代の問題を数多く含んだ家族映画です。ベルリン国際映画祭で、最高賞及び、男優賞、女優賞の、史上初の三冠に輝いた、イラン製作の人間ドラマ。これから益々増える、要介護老人の問題が、次世代の夫婦に重くのしかかってくるのです。
”Separation"という原題が示すように、夫婦の離婚訴訟で映画は始まります。一人娘の将来を考える夫婦が国外移住を考えたところまではよかったものの、いざ移住の許可が下りるようになって問題になったのは、主人ナデル(ペイマン・モアディ)の父親がアルツハイマーになって一人で置いておけなくなったことです。
妻のシミン(レイラ・ハタミ)は離婚を決意するも、夫は娘を連れて行くことを認めないため、実家に帰ることになります。離婚に子供が絡むと事は複雑になります。父親の世話と家事をするものがいなくなった家では、当然手伝いが必要になり、家政婦を雇うのですが、イラン映画とあって、家政婦は失禁した老人の体に触れて世話をすることが宗教上できないと苦悩します。
それでも何とか続けるものの、ある日老人はふらふらと一人で街に出てまた問題が起きるのです。そこで起きたことは映画の最後までわからず、一方で主人と口論になった家政婦は突き飛ばされた形で転げ、流産するはめに。今度は、離婚訴訟の他に、胎児の殺人罪で訴えられるのです。
このヒロインを演じるLeila Hatamiは、どことなく、イザベラ・ロッセリーニを思い出させる、彫りの深い顔をした美人女優ですが、今後高齢者の数人に一人が認知症を患うであろうと言われる現代、離婚の際の子供の監督権も含めて、とても現実に即した話題をかかえたテーマになっていて、見ごたえがありました。
「ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー」はあまりにも切ない
2012.11.12 Monday | category:Drama
JUGEMテーマ:映画
「ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー」はあまりにも切ない恋愛映画。こんな映画を描けるのはやっぱり女性監督ならではの気がします。アカデミー賞で3部門ノミネートされた映画「17歳の肖像」を監督したデンマークのロネ・シェルフィグ。
”One Day"という特別な日は7月15日。1988年のその日は大学の卒業式でした。アン・ハサウェイが演じる、生真面目な女子学生エマは、ジム・スタージェス演じる、自由気ままなデクスターと初めて知り合うのですが、恋愛関係には発展せずじまい。
でもお互いに何となく気になる二人は、遠く離れて別の人生を歩んでいても、悩んだときには電話をかけ相談する、いい友人関係を保ちます。でもけんかもし、もうおしまいかと思うと、またお互いを必要とする時が来るのです。そしてまた運命の日、7月15日が訪れます。
学生時代からすると、10大の終わりから、40代の初めまでをカバーする23年間。時代はといえば、バブルのはじけた1980年代の終わりから、21世紀の始まりまで。その間、若者から本当の大人へと成熟していく二人。髪形や服装だけでは表現しきれない部分を、演技で見せるAnne Hathawayの女優としての幅の広さを感じる映画です。
「ニューイヤーズ・イブ」上映から1年。ニューヨークは今?!
2012.11.03 Saturday | category:Comedy
JUGEMテーマ:映画
「ニューイヤーズ・イブ」上映から1年。ブルーレイビデオが発売に。アメリカのニューヨークを舞台に、大晦日に望みを託すカップルたちを描いた、一大豪華キャストによる映画ですが、時は今、ニューヨークはハリケーン・サンディーの爪あとが色濃く、証券取引場が2日に渡って閉鎖、地下鉄は浸水、未だ停電で、都会が完全に麻痺している状態。文明に頼る大都会の盲点を見る時、この最も華やかな一夜を描いた映画が懐かしく、新鮮に感じられました。
”New Year's Eve"は、古くは「プリティー・ウーマン」から「バレンタインデー」に至る、ロマンティック・コメディーをやらせたら隋一のゲイリー・マーシャル監督による映画で、そのキャストが豪華なことといったら、全てを書ききれないほどの俳優陣を起用しているのです。
恋人であったり、親子であったり、仕事仲間で会ったりするカップルたちが、生と死の裏表にいたり、偶然の再会を願ったり、失った愛を取り戻そうと懸命であったり、それぞれに置かれた状況で必死の思いで大晦日を迎えようとします。というよりは、大晦日という特別の日時が人々に独特のエネルギーを与えているのかもわかりません。
ちょっと意外な役どころでは、ミシェル・ファイファーがうだつの上がらない年魔の女を演じ、彼女に味方をするのが、ザック・エフロン。実を言えば、彼が出ているので、観てみたかったのです。「ハイスクール・ミュージカル」以来ファンになるも、最近の映画では、ちょっとふくよかさが気になります。
他のキャストを挙げるのに、何の順にしていいかわからないほどの大物ぞろい。ロバート・デ・ニーロを筆頭に、その娘にカウントダウンイベントを企画しているヒラリー・スワンク。サラ・ジェシカ・パーカーは、ティーンエイジャーの娘、アビゲイル・ブレスリンを持つシングル・マザー。現実の世界では新婚ほやほやのジェシカ・ビールは妊婦役になり、アシュトン・カッチャーは大晦日拒否症候群。
今年は特に、マヤ暦が終焉を告げる年だけに、大晦日に至るまでは、ハリケーン以上の波乱が待ち受けているかも?
「ニューイヤーズ・イブ」上映から1年。ブルーレイビデオが発売に。アメリカのニューヨークを舞台に、大晦日に望みを託すカップルたちを描いた、一大豪華キャストによる映画ですが、時は今、ニューヨークはハリケーン・サンディーの爪あとが色濃く、証券取引場が2日に渡って閉鎖、地下鉄は浸水、未だ停電で、都会が完全に麻痺している状態。文明に頼る大都会の盲点を見る時、この最も華やかな一夜を描いた映画が懐かしく、新鮮に感じられました。
”New Year's Eve"は、古くは「プリティー・ウーマン」から「バレンタインデー」に至る、ロマンティック・コメディーをやらせたら隋一のゲイリー・マーシャル監督による映画で、そのキャストが豪華なことといったら、全てを書ききれないほどの俳優陣を起用しているのです。
恋人であったり、親子であったり、仕事仲間で会ったりするカップルたちが、生と死の裏表にいたり、偶然の再会を願ったり、失った愛を取り戻そうと懸命であったり、それぞれに置かれた状況で必死の思いで大晦日を迎えようとします。というよりは、大晦日という特別の日時が人々に独特のエネルギーを与えているのかもわかりません。
ちょっと意外な役どころでは、ミシェル・ファイファーがうだつの上がらない年魔の女を演じ、彼女に味方をするのが、ザック・エフロン。実を言えば、彼が出ているので、観てみたかったのです。「ハイスクール・ミュージカル」以来ファンになるも、最近の映画では、ちょっとふくよかさが気になります。
他のキャストを挙げるのに、何の順にしていいかわからないほどの大物ぞろい。ロバート・デ・ニーロを筆頭に、その娘にカウントダウンイベントを企画しているヒラリー・スワンク。サラ・ジェシカ・パーカーは、ティーンエイジャーの娘、アビゲイル・ブレスリンを持つシングル・マザー。現実の世界では新婚ほやほやのジェシカ・ビールは妊婦役になり、アシュトン・カッチャーは大晦日拒否症候群。
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