オブリビオンのごとく私たちは過去世を忘却して現世に生きてるんですよね。
2013.08.30 Friday | category:Sci-Fi
JUGEMテーマ:映画
オブリビオン”Oblivion”の舞台は、西暦2077年の地球。今からたった半世紀後の近未来を描いた映画。その時代の地球はエイリアンの襲撃で壊滅的な被害を受け、わずかに生き残った人々は他の惑星へと移住していたのでした。
でも、完全に地球を見離したのではなく、そこには最後まで監視を続ける戦士、ジャック・ハーパーがいたのです。無人偵察機、ドローンのメンテやパトロールを任務としていたジャック(トム・クルーズ)が拠点としていたのは、上空数千メートルに位置するスカイタワー。この超未来のデザインは、どことなく今のドバイにもあるような雰囲気。
地球の上空ということで、今の時代の映画作りなら、CGで作られた背景を合成するのが簡単なはずが、敢えてCGに頼らずに実際に巨大なセットを作って、周りに標高3千メートルの本物の山で撮った映像を映し出したのです。確かに飛行機に乗った時に見るような感覚でした。
ジャックはある日、UFOが墜落した場所を確かめにいき、そこで非常用カプセルの中で眠っている宇宙飛行士、ジュリアを見つけるのです。ジュリアを演じるのは、2008年の「007 慰めの報酬」でボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコ。彼女は、ジャックが最近夢の中で度々出てくる女性にそっくり。一体彼女は何者なのか?
一方、ジャックが住むスカイタワーで、パートナーとしていつもジャックを送り出し、本部との交信を続け、レーダーの管理をする女性、ビクトリアを演じたのは、今回ハリウッドデビューをした英国女優のアンドレア・ライズブロー。こちらはひたすらアンドロイドに徹するも、嫉妬の感情が芽生えたりもする。
そして、気になる墜落現場に戻った二人は、敵とも思える男ビーチ(モーガン・フリーマン)に捕えられ、意外な事実を明かされることに。それにしても最後の最後の展開は、ちょっと疑問が残ります。
ジャンゴー繋がれざる者は弱者が強者に勝つ図式の気分が晴れる映画
2013.08.03 Saturday | category:Action
JUGEMテーマ:映画
ジャンゴー繋がれざる者はアカデミー賞受賞映画だったけど、ノミネートされても観にいきませんでした。クエンティノ・タランティーノ映画はどうも血生臭いのが多いので、一歩引いていたのです。しかもあまり興味をそそらないマカロニウェスタン風の映画。それでDVDが出るまで待って観たのですが、なかなかいい映画でした。後半は確かに血みどろ合戦があるけれど、最後は救われる映画です。
時代背景は南北戦争直前のアメリカ。黒人はすべて奴隷として、モノのように売り買いされるのが当然の時代。ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)もその中の一人の奴隷だった。ところが森の中を護送中、賞金稼ぎで元は歯医者という、ちょっと変わったシュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に出会い、救われる。ジャンゴが最愛の妻を探していることを知ると、二人で妻を救い出しに行くのだが、そにには、血も涙もない農園主のカルビン(レオナルド・ディカプリオ)がいた。そしてもっと悪いことには、そこで働く黒人の召使い、スティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)がとんでもない人種差別主義者だったのだ。 ここまで名前を連ねただけでも、演技派がいっぱいのキャスト。
そして、農園でひどい扱いを受けていた、ジャンゴの妻を演じるのは、今や黒人若手女優の中でも、あちこちの映画で引っ張りだこのケリー・ワシントン。
タランティーノ監督が自ら脚本を書いた”Django"は、アカデミー賞では、作品賞、脚本賞、助演男優賞、撮影賞、音響編集賞の5部門でノミネートされ、見事、その脚本賞と、「イングロリアス・バスターズ」の演技が光ったChristoph Waltzが、短期間で2度目の助演男優賞を射止めることになりました。 興行成績も抜群で、タランティーノ映画の中でも最高の入りとなったのです。監督にもこだわりがあって、CGを一切使わずに製作したそうで、アメリカの大自然のロケが生きていました。
映画の中で一番残忍だったのは、最後の銃撃戦ではなく、Leonardo DiCaprioが農園の邸宅で、奴隷同士を最後に死ぬまで戦わせるシーン。人の命を何とも思っていなかった時代の名残は、今現代のアメリカでも、ところどころに見かけられます。
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